テレビを見ながら・・・
ぼーっとしている時に・・・
気づけば、我が子が指を口に入れて爪を噛んでいる!
「爪噛みを、やめさせたいけど。どうしたらいい?」
そんな風に悩んでいるママは多いですよね。
爪噛みは、幼児期によく見られる行動です。
でも大人になっても爪を噛んでいる人を、時々見かけますよね。
爪噛みは汚いし、かっこいいものではない。
それならば、幼児期の爪噛みを放っておいていいはずはない。
きっと、困ることになるはずだと思っていますよね。
私は38年間幼稚園教諭として、子どもたちのいろいな癖を見てきました。
外で思いっきりボール遊びや砂遊びをしている時には、爪噛みをしている子どもたちはいません。
爪噛みの原因やデメリットを探りながら、ママにもできる対処法をお伝えしますね。
ぜひ、お子さんと一緒に試してみましょう!
幼児が爪を噛むのは、どうして?
爪噛みの原因
いろいろな原因が考えられます。
1 不安や緊張を感じている。
環境の変化を感じ取ると、子どもの心は大きく揺れ動きます。
・入園前、入園してしばらく慣れるまで。
・友達の遊びの中に入っていけない。
・家を引越して、遊ぶ友達がいない。
・ママが仕事を始めて、園の送迎をバタバタしている。など
2 退屈している。
手もちぶさたになると、つい指が口の中に~
おしゃぶりの代わりですよね。
・誰も相手をしてくれない。
・したい遊びが見つからない。
3 癖になっている。
一度習慣になると、無意識にやってしまいます。
・爪噛みを面白半分でやってみたら、爪のプチッという感覚が面白いことに気づいて・・
何度か面白半分でやっているうちに、無意識でするようになった。
4 指しゃぶりの延長である。
乳児期の指しゃぶりが終わったら、爪噛みに移行する子どももいます。
・発達にともなう仕草や行動の一部です。
5 大好きなママの真似をしている。
いつもそばにいる大好きなママです。
そのママが、爪を噛んだり、常に爪先をいじっていたりしたら・・・
当然、我が子が真似をするのは当然ですよね。
案外、この原因に気づいていないママは多いようですよ。
どんな理由であっても「爪を噛んだらダメ!」と叱ったり、
私の関わり方が悪かったのかしら?と、自分を責める必要はありませんよ。
うちの子・・・問題児? 変? と悩まなくて大丈夫ですよ。
爪噛みのデメリット
爪噛みはよくあることですが、それを放置していたら、やっぱり問題が生じることがあります。
〈身体的な影響〉
・ずっと噛み続けていると、爪が変形する。
・噛んでいると唾液が付くので、ささくれができる。
・深爪になると、当然指先が痛くなる。
・深爪したところやささくれから、ばい菌が入りやすい。
・化膿したり腫れたりすると、指先を使った作業が困難になる。
・感染症の心配が考えられる。
指先からの菌の侵入だけではなく、汚い手から口の中にばい菌が入ると、風邪や胃腸炎になる恐れがある。
・ずっと噛み続けていたら、歯のかみ合わせが悪くなる。
おしゃぶりと同じで、前歯が前方に押し出され〈開咬(かいこう)〉や〈出っ歯(上顎前突〉の原因になることがあります。
・あごの成長に偏りが生じて、歯のかみ合わせが乱れてくる。

ぼくは、小学生の時にソフトボールをしていました。
とっても元気な男の子だったけれど、ちょっと気短な性格で
イライラしたら爪噛みをすることがありました。
でも、爪をいじっていると落ち着くことがありました。
だからぼくの爪は短くて、ささくれ立っていました。
ある日、ソフトボールが溝に落ちて、ぼくは汚い溝の水に手を突っ込み
ボールを拾い上げました。
次の朝、ぼくは、指の先が腫れてズキズキした痛さに目が覚めました。
「きっと、ソフトボールで汚いところに手を入れたからだ。
爪を噛んで傷がついていたところから、ばい菌が入ったんだ!」
結局、薬を塗っても治らず、病院に行って切開してもらいました。
あんな痛い思いは嫌だ!
それから、ぼくは少しずつ爪噛みをやめました。

18 歳の頃、虫歯の治療で歯医者さんに行きました。
その時、歯科医師から「あなたは、長くおしゃぶりを吸っていましたね~」と笑われました。
私は、聞きわけのいい子だったし、いわゆるおりこうちゃん。
母から、指しゃぶりを長くしていたなんて聞いていません。
私は、ハッとしました。
私には爪噛みのくせがあり、なかなかやめられず、今でも時々・・・
歯科医師に ”見破られた!” と恥ずかしい思いをしました。
爪噛みが、口の中の歯並びにまで影響を与えていたなんて、怖いことです。
それから私は、爪噛みをしないように気をつけました。
〈心や習慣的な影響〉
・いろいろなストレス解消の手段として、定着してしまう恐れがある。
・友達の指と比べてみて自分の爪が汚いことに気づくと、思わず指を隠してしまう。
そのため、引っ込み思案な性格になってしまうことがある。
すべての子どもがそうなるとは限りませんが、早めに気づいて対処することで、お子さんは楽しく行動できるようになりますね。
幼児の爪噛みは、いつから対処すべき?
〇 まだまだ様子を見ていいケース
・一時的なもので、頻度が低い。
たまたま爪の先が割れていて、爪切りを使うよりも自分で噛んでしまった時
・ストレスの原因がはっきりしている。
ストレスとなっている原因が改善されれば、爪噛みも落ち着くだろうと予想される時
↓
子ども一人ひとりによって、個人差はあります。
しっかりと様子を見守っておきましょう!
〇 注意したいケース
・深爪やささくれから、すでに出血するほど爪噛みをしている。
・爪がほとんど残らないほどに噛みきっている。
・爪噛みの姿がイライラしたり、不安が強そうな様子だったりしている。
・爪噛みだけでなく、抜け毛やチック症状まで出てきている。
↓
かなりストレスが強い状況なので、対処が必要になります。
こんな時には、早めに専門家へ!
爪噛みをしている我が子に!
ママができるやさしい対応
1 爪を短く整えてあげましょう。
なぜ、爪を噛んでいるのか?
爪噛みをするきっかけを減らしてあげるだけです。
爪が伸びたり、先がギザギザになっていたりすると、神経質な子どもは爪を切ってもらう前に、
自分で噛んでしまいますよね。
そうならないように、毎日、爪をチェックしてあげましょう。
2 手を使う遊びを増やしましょう。
粘土遊びや砂遊び、ブロック遊び、折り紙などで遊んでいる時には、爪を噛むゆとりなんてないですよね。
外で友達と一緒に体を動かして遊ぶことも大切です。
指先を使う遊びやストレス発散になる遊びに誘ってみましょう。
3 子どもの気持ちに寄り添ってあけましょう。
「どんな遊びをしている?」「お友達と仲良く遊んでいる?」
「疲れちゃったのかな?」など、
いつもママはあなたのことを見ているよ、心配しているよというようなやさしい言葉がけをしてあげましょう。
お子さんの安心感につながるように・・・ストレスをためさせない関わり方ですね。
4 ポジティブな声掛けをしましょう。
「噛んじゃダメ!」と叱るより、
「見て見て!あの人の爪きれいね~」
「A子ちゃんも、大きくなったらあんなきれいな指になりたいね。」
「今からきれいにしていたら、きっとなれるよ」と
希望を持たせるような声掛けをしてあげましょう。
5 ごほうびシールで、楽しく習慣づけましょう。
すでに爪噛みが癖になっているお子さんには、夜寝る前に爪を見て
「がんばったね~今日は、あんまり爪を噛まなかったんだね。」と、ご褒美シールを貼ってあげましょう。
(ちょっとくらいの爪噛みは見逃してもいいでしょう。きっと本人は、わかっているでしょうから)
昨日よりも頑張った今日を、しっかりとほめてあげましょう。
爪は、1日に0.1mm伸びます。でも見た目には、わかりません。
「今日は、こんなにも爪が長くなったよ。」と、目に見えるシールを貼っていくのです。
シールが増えたら、いっぱい頑張ったということ。
大好きなママに認められたら、お子さんは明日もご褒美シールがもらえるようにきっと爪噛みをしないように頑張りますよ。
6 苦みのあるマニキュアを塗ってみましょう。
これは、無意識に爪噛みをしてしまうお子さんに、ハッと気づかせるためのものです。
お子さんにきちんと説明して、納得の上、塗るようにしましょう。
でも、子どもが嫌な味付けの爪にするより、ママと一緒のきれいなマニュキアを塗ってあげる方が効果あるようにも思います。
お子さんが好きな推しカツのアイドルと同じようなマニュキアでもいいですね。
除光液なしで使える剥がすタイプの子ども用マニュキアもいいのではないでしょうか?
女の子だったら、爪におしゃれをしてあげるのです。
幼児の爪噛みにNGの対応
我が子が爪を噛んでいたら、思わず「やめなさい!」「ダメ!」と強く叱ってしまいそうです。
しかし、爪噛みは一人ひとり原因が違います。
爪噛みは、不安定な気持ちやストレスを和らげるための行動であり
ほとんど無意識のうちにやっていることが多いのです。
強い言葉で叱られるとそれが大きな心の傷になってしまう恐れがあります。
小さな子どもであっても叱られてしまうと、恥ずかしさや罪悪感を覚えてしまいます。
叱られたということが、かえってストレスを高めることにもなるのです。
その結果、爪噛みはさらに悪化したり、隠れてコソコソするようになったりということになれば・・・
爪噛みをやめさせるどころではなくなりますね。
〈ママのNG対応〉
・強い言葉で叱らない。
・手をたたいたりしない。
・ほかの問題と一緒にして、叱らない。
・汚い!と爪噛み以外のことまで否定しない。
A子さんが爪噛みをやめた!(エピソード)
〈A子さんについて〉
・現在24歳
・小さい時から、パパやママを困らせることは少なく育てやすい子ども、大きな問題はなかった。
・外で元気に遊ぶことより、部屋で読書をしたり手芸をしたりすることが好き。
・小学校低学年で気が付いた時には、すでに爪噛みの癖がついていた。
・小学校の清潔検査で、爪が伸びていないかチェックがあるが、友達に見せることが恥ずかしかった思いがある。いつも「大丈夫よ。昨日、爪切りしてきたよ。」とごまかしていた。
・仲良しの友達と手をつないだ時、「Aちゃんの指、チカチカするよ」と言われ、爪噛みがばれたと思った。
・中学生の時、好きな男の子に手を見られ「お前の爪、汚いなぁ」と、とっても恥ずかしい思いをした。
↓
絶対に、爪噛みをやめる!
いつも、そう思っていたが・・・
しっかり習慣づいた癖は、やめられない。
↓
自分は、いつ爪噛みをすることが多いのか・・・考えてみた。
・パパやママを困らせないように、いい子でいたいと思った時
・妹や弟がわがまま言っても、自分は我慢しようと思った時
・読書がとっても好きで、物語に集中している時
↓
気がつけば、爪噛みをしていた!
↓
どうしたら爪噛みがやめられるか?
そのころ飼っていた大好きな猫のミーヤが体調を崩していた。
「私が爪噛みをやめますから、ミーヤの病気を治してください。」と心にお願いした。
でも、爪噛みは無意識でしていることも多い。
気がつけば、爪噛みして、そのことに気づいた日に限って、ミーヤの具合は悪い。
↓
ミーヤのために、絶対に爪噛みをやめると誓った。
(子どもながらに、いわゆる願掛けしたのです)
↓
すぐにはやめられませんが、
A子さんの爪噛みは、半分くらいに少なくなってきていました。
もっときれいな爪になりたい!
A子さんは、これまでいつも人前に手を出す機会があれば、指を曲げたりして
爪を見られないようにしていました。
人前でも、堂々と爪を見せたい!という思いが高まってきました。
そのころA子さんは、KPOPグループの一人Mを推しカツしていたのです。
「彼女みたいなきれいな爪になりたい」と思いました。
目標がはっきりして、A子さんは、目標とするMの手の写真をいつも持ち歩くようになりました。
自分の部屋にも、写真を貼りました。
いつか、Mと握手をしたい!
A子さんの強い思いは、爪噛みという癖に勝ちました。

幼児期からの爪噛みを、大人になって克服したA子さん。
A子さんは、20年以上かけて爪噛みをやめたのです。
ママに注意されたからではありません。
自分の意志で「こんなになりたい!」と、きれいな爪を夢見て、頑張ったのです。
★A子さんは、目標ができたことが爪噛みをやめるきっかけになりました。
このように、少し目線をかえて、爪噛みと向き合ってもいいかもしれませんね。
まとめ
幼児によく見られる爪噛み。
指しゃぶりの延長であることも多いし、ほっておいてもいつかは卒業!
と安心していたら、
身体的な問題まで生じてきたということに・・・
爪噛みをうまく卒業できなかった子どもは、案外、潔癖主義だったり几帳面だったり。
そのせいで、他の子以上にストレスを感じて、それで爪噛みをやめられないということになってしまっているのです。
でも、おとなになっても続いたら困りますよね。
できるだけ早めに爪噛みをやめさせたいと思っているママには、この記事で、爪噛みの原因や対処法をお伝えしました。
ママの責任ではないのです。
発達や個人差によって、この方法が一番とは言えませんが
お子さんが安心できるように、ゆったりと寄り添ってあげることがいいのではないかと思います。
ママやパパ、お兄ちゃんやお姉ちゃんが爪噛みをしていたら、真似から同じように爪噛みするということが多いです。
家族みんなで、楽しく遊んで、爪噛みをしたくなるような場面を作らないようにしたいですね。
ある教育学の先生が言われていましたよ。
「爪噛みが害にならない程度ならば、
ある程度言ってもやめないのならば、
それはその子の特技にしてしまっても・・・」
つまり、いつやめるかは人それぞれです。
ゆったりと構えていれば、いつか気がつけば、爪噛み卒業してた!となりそうです。
お子さんの爪噛みが気になっているママ、ゆったりとお子さんに関わっていきましょうか~

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