子どもと楽しむダンボール制作・ダイナミックな遊び簡単アイデア20選

あそび

段ボールは、身近な素材です。
近所のディスカウントショップにお願いすれば、無料で手に入るありがたい材料です。

「このダンボールを使って、子どもたちの創造力を引き出したい!
「大きなダンボールが手に入ったから、ダイナミックな遊びをしたい
「子どもの発想を生かして、遊びを広げていきたい!」という保育者のみなさんの声を聞いて・・

子どもの興味を引き出しながら、ダンボールの魅力やそれを使った遊びの発展の方法などを考えました。
子どもの発想次第で、どこまでも遊びは広がっていきますよ。

私は38年間幼稚園教諭として、ダンボールを使った制作活動を子どもと共に楽しんできました。
現在は保育者養成短大で、「こどもと遊び」の授業を担当しています。
この記事は、ダンボールの大きさや強度、様々なバリエーションを考え、年齢に応じた遊びをお伝えします。ダイナミックに遊びを発展させていく「ダンボール制作」を楽しんでくださいね。

ダンボール制作・年齢別の遊び

一応、年齢(発達段階)に応じて書いていますが、子どもたちの遊びの様子を見ながら、どれを取り上げても大丈夫です。

1~2歳児

〈ポイント〉簡単な動き・ダンボールの感触を楽しむ。
〇遊び・・・・触れる・くぐる・入るなどを楽しむ。
「形が変わったよ」「音がする!」など、ダンボールの素材そのもののおもしろさを感じる時期です。

★ダンボールトンネル
くぐったり、隠れたりして保育者と一緒に楽しむことで、安心感のある遊びになります。

★ダンボールのお家
出たり入ったりすることで、見立て遊びの芽が育ちます。
もう少し成長したら、ごっこ遊びへとつながりますね。

上記の家は大人が作ったものですが、1歳児は家の中に入り、穴の開いたところから顔を出したり手を出したりして遊びました。

★ダンボール太鼓
箱をたたくと音がする。
ダンボール箱の大きさや形が変わると、音も違ってくることに楽しさを味わいます。
ダンボール箱ならば、いくらたたいてもOK。ストレス発散になります。


★ダンボール玉入れ
ダンボールの箱めがけて、丸めた新聞紙を投げてみましょう。
身体能力も高まります。
片付け遊びとして、意欲的になります。

★ダンボールタワー
ダンボール箱や空き箱を積み重ねて高くするだけですが、ワクワクドキドキ。
何歳でも楽しい遊びです。

保育者は、箱がくずれたり破れてきたら修繕。子どもたちと一緒に遊ぶだけでも楽しいですね。

3~4歳児

〈ポイント〉ごっこ遊びに発展する。
〇遊び・・・見立て遊びが盛んになり、イメージを膨らませながら遊びの世界を広げていくようになります。

★ダンボールのお家
中に入って、お家ごっこを楽しむことができます。
自分だけの空間で、気持ちも落ち着きます。
下の写真は、お化け屋敷が家となり、いつのまにかお昼寝をしてしまった子どもたちです。

〈保育者と一緒に作った本物みたいなお家〉

★お家づくり
空き箱も使って、お家の中を作っています。

保育者手作りのドレッサーやベビーカーが、ごっこ遊びをより本物に近づけますね。

★おふろやさんごっこ
新聞紙遊びの後、新聞紙をダンボール箱に集めると新聞紙はお湯になりお風呂ごっこが始まりました。
とにかくギューギュー詰めでも、みんなで入っていることが楽しいのです。


★お店屋さん
子どもたちの「~があったらいいな」という思いを実現してやるといいですね。



★怪獣に変身ごっこ
ダンボール板を利用して、怪獣になったつもり。
ダンボールの薄いものを利用すれば切ったり貼ったりが楽になり、イメージを膨らませながらワクワクドキドキの遊びになります。

★ ソリ遊び
保育者に引っ張ってもらって、大喜びです。
思い切り引っ張ると、乗った子どもがひっくり返って落ちる恐れがあるから要注意です。

Screenshot

★ 的当て
節分に向けて、ダンボール箱で鬼を作りました。
みんなで、豆や新聞紙ボールをぶつけました。

★ スタンプ遊び
ダンボール板を好きな形に切って、スタンプを作ります。
スポンジに絵の具を染み込ませ、作ったスタンプに色付けします。
画用紙にペッタンペッタンしてデザイン画のできあがり。
子どもたちは、自分が切った形が画用紙に写し出されて大喜びですよ。

保育者は、子どものイメージが膨らむように、そしてそれを実現できるように教材を準備してあげるといいですね。
その時、はさみやテープなどの使い方を教えていきましょう。

5歳児~

〈ポイント〉構造を考え設計・協力作業を楽し
〇遊び・・・もっと大きなものが作りたい!とか、どうしたら倒れなくなるんだろう?など、試行錯誤を繰り返したり、みんなでアイデアを出しながら制作活動を楽しむことができるようになります。

★ダンボール迷路
たくさんのダンボールがあれば、ダイナミックな遊びの場が完成しますね。
バザー会場などで保護者が子どもたちのために作ってくれることもあり、子どもたちは刺激を受け自分たちでも作ろうとします。

★お化け屋敷
迷路はダンボール板で壁を作りますが、お化け屋敷は、ダンボール箱をつないでいくから子どもたちでも簡単にできます。
中に怖い絵を描いたり、びっくりするようなものをぶら下げたり、遊びながらイメージを膨らませ制作を進めていくといいですね。

★乗り物ごっこ・ロボット
ダンボール箱をロープでつなげば、電車や汽車になります。
子どもにとっては、箱に入っていろいろな所に移動するだけでも乗り物ごっこになりますが、
5歳児以上になれば、乗り物ごっことして交代したり、交通ルールを知ったり(違反をすればパトカーが登場)楽しい遊びに発展していきますよ。

★ゲーム作り
いろいろな材料を使って、仕掛けなどを作りました。

★キャタピラー
大きなダンボール箱のふたを切り取り、ふちをガムテープで補強して丸くしました。
遊んでいるうちにダンボールは柔らかくなってきて、ローリングもスムーズになります。
運動会でよくするゲームです。
大人も一緒に、でも、かなり体力が必要ですよ。

★ケーキ作り
いろいろな素材(廃材・自然物など)を組み合わせると楽しいです。

★おみこしごっこ
きれいな飾りつけは、みんなで協力です。
テーマを決めて取り組ませるといいですね。


★ ダンボールがキャンバス
マーカーや絵の具で好きな絵を描きました。紙からはみ出しても大丈夫。
画用紙に絵を描くことに緊張する子どもには、概念くずしに最適です。

保育者は、子どもたちがイメージを膨らませ、さらに友達と共有しながら遊んでいくように援助したいですね。

ダンボール制作・遊びの魅力

ダンボールが単なる廃材ではなく、保育で取り上げる理由は、子どもたちの学びを支えるための好ましい材料なんです。

1 とにかく大きな作品を作ることができます。
制作過程においても、また遊び方によってもダイナミックであることは身体全体の遊びであり、
身体機能を発達させることができます。

2 切ったり貼ったり、組み立てたりする作業は、手先の動きが多く、細かい活動にも集中して取り組むことができます。

3 子どもの「やってみたい」「作りたい」を実現しやすい素材です。
子どもたちの主体性が育ちます。

4 ダイナミックな作業には、友達との協力が必要であり、協同性が自然に生まれます。

 ダンボール箱は手に入れやすく、教材としてはコストがかかりません。
保育者も子どもたちに挑戦させやすいです。

6 保育のねらいに合わせて、自由な遊びにも、活動にも取り入れやすいです。

ダンボール制作の発展

ダンボールを使って遊ぶだけでも楽しいですが、遊びに発展させると子どもたちの成長につながります。
大人はどのようなサポートが必要でしょうか?

遊びを発展させる保育者の関わり方

〇子どもの「~したい」とか「~がほしい」「~ができたらいいな」というような言葉をしっかり受け止めてやりましょう。
~したいという思いが実現できれば、いろいろな活動に対して主体的に取り組意欲が育っていきます。
保育者と一緒に「何が必要かな?」「どうすれば楽しくなるかな?」と考えながら取り組んでいくといいですね。

〇完成することよりも制作過程が大切です。
作り上げたら、そこで終わりというという子どももいます。
「どうやって作ろうか?」「難しいね。でも頑張っている!かっこいいものができそう~」
「ここは何?」「どうすればいいかな?」など、制作活動の姿を見て、必要に応じたサポートをしてやりましょう。
この制作過程の充実感が、さらなる活動へと発展していきます。

〇完成した後、過程を振り返ることは次につながります。
「難しかったところは?」「ここは、誰が考えたの?」「すごいね」「これからどうするの?」などの言葉がけで、子どもの満足度は大きくなります。

〈遊びの世界を広げる言葉がけ〉
ダンボールで作った汽車を見て
T「この汽車どこまでいくのかなぁ」
子「東京ディズニーランドまで行くんだよ」
T「先生も行きたいな」
子「じゃあ、先生が乗るところも作ってあげるね」
ダンボールをもう一つ持ってきて、ロープでつないで、連結汽車のできあがり。

ダンボールのお店屋さんで、作った商品を並べている子どもたち
T「ごめんください。このケーキ2つください。」
子「はい、200円です」
子どもは紙で作ったお金を受け取り、どこにお金を入れようかとまわりを見回す。
もう一人の子どもが、「お店には、レジがあったよ」
子「先生!レジ作りたい」
保育者とともに、レジができ、お店ごっこが盛り上がりました

★保育者のちょっとした投げかけの言葉で、子どもはイメージを膨らませる。
保育者の援助があり、遊びはより一層活発に、豊かなに展開していくことができました。

安全に楽しむポイント

何の遊びでも同様ですが、特にカッターなどの道具を扱うにあたっては、しっかり安全確保をすることが必要です。
保育者の援助があることで、子どもたちは安心して、よりダイナミックに集中して遊ぶことができますね。

〇ダンボール板の角は尖って危ないようならば、テープなどで端の始末をする。
触っても大丈夫か確認してから扱うようにする。
〇大型ダンボール箱には、ホッチキスが刺さっていることがあるので、制作の前には確認する。
〇大型の作品は、倒れないか固定の仕方を工夫する。
〇道具類は、適切な使用の仕方を教える。
危険だからといって触らせないようにするのではなく、子どもにも体験させることは大切です。
どのように持てばいいか、まわりに人はいないか確認させたり、子ども用の道具を用意してやるといいでしょう。

ダンボールの種類と選び方

 ダンボール板は、平らな紙の間に波形の紙がはさまれているので、波目の断面にかかる力やぶつかる力にとても強い紙です。
 厚さは、3mmと5mmのものが多く、これらを貼り合わせたダブルのものがあります。
遊び方によって、選択するといいです。

 ダンボール箱は、中に入っているもので丈夫さが異なります。
飲料のペットボトルや電気製品、つぶれたら困る果物などが入っているダンボール箱は、硬くて丈夫です。
逆に、ティシュペーパーや紙おむつなどが入っているダンボール箱は、大きいわりに柔らかいダンボールでできています。軽くて扱いやすいです。
何を制作するか、どのような遊びをするかでダンボール箱を選びましょう。

 波形ダンボールは、1枚の紙に波形の紙が貼られているだけで波目が露出しています。
丸めやすく、カラフルのものが100円ショップで売られているから、幼児の造形には使いやすいですね。
 厚さが、1mm~5mmのものがあります。カラフルだから、ダンボール制作の仕上げや額などの枠に使うと効果的です。

 装飾について
絵の具を塗る時は、大きな筆を使ってのびのびと~。
体を動かしてダイナミックな制作活動になりますね。
スポンジローラーを使うと、絵の具が垂れて汚れません。
手早く塗れて、絵の具のかすれた感じも楽しいです。
布ガムテープを使って張り合わせるといいですね。
クラフトテープは、カラフルで装飾に向いていますが、重ねて貼ることができません。

 制作道具について
・切る時・・・はさみは波目がつぶれてしまいます。カッターナイフが便利ですが、安全面への配慮が必要です。また、下敷きとしてダンボール板を重ねて使いましょう。
・ダンボールカッターは、のこぎり状のものがあります。これならば、幼児でも扱えますよ。
・貼る時は、両面テープやボンドがよくつきます。

まとめ

ダンボールは、大小さまざまであり、容易に手に入れることができます。
保育をする上では、子どもの「~をつくりたい」という夢を実現するためには、思ったような材料を手に入れることが一番大切なことです。

身近な材料だから、また、失敗を恐れることなく使うことができるから、保育者の工夫次第でとっても楽しい制作活動ができます。

ダンボールを使った制作そして遊びへの展開によって、子どもたちの想像力・創造力は育っていきます。
またダンボールが大きいだけに、時には友達と協力しないといけない。
みんなで力を合わせて作ることで、協同性が自然に身についていくと思います。

ダンボールを使って制作活動・・・ダイナミックに作ることが楽しいのです。
これだけで終わってもいいのですが~
ダンボールで作ったもので遊ぶ・・・より一層、計画的な遊びになるでしょう。
子どもたちの「~したい」「~がほしい」という欲求を満たすことになります。

大人も一緒に、ダンボールを使って遊んでください。
保育者だけでなく、パパもママも挑戦してみてください。
思いっきりダンボールにぶつかって遊ぶと、笑顔がいっぱいになること間違いなしですよ。

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