5・6歳児と一緒に作れる!簡単・おいしいさつまいも手作りおやつ8選

あそび

秋の味覚のさつまいも
6月に苗付け、夏の間水やりなどして
「おいしくなあれ」「大きくなあれ」と収穫を楽しみにしていた子どもたち。
もちろん自分で栽培しなくても、店頭に並んだ大小さまざまなお芋たち。
さつまいもは、アレルギーを起こす成分もめったになく、みんなでおいしく食べるには最適!
たくさんのお芋に関する絵本も出ていて、子どもたちはきっとおやつ作りを楽しみにすることでしょう。

子どもたちと一緒におやつを手作りすると、食べる意欲も健康への関心も高まりますね。
さつまいもが登場する絵本もたくさんあります。
おいもの歌もゲームもあり、子どもたちは元気いっぱいに遊ぶことでしょう。

私は幼稚園に38年間勤務、さらに現在は児童クラブで小学生と関わっています。
秋になると、「おいもパーティーしよう!」と毎日のおやつを楽しみにする子どもたち。
子どもたちでも簡単にできるおいものおやつのおすすめをお伝えします。
家庭でも、お母さん、ぜひ作ってみてください。

さつまいもおやつの魅力

季節を感じさせるさつまいも。
甘くて栄養たっぷりのさつまいもは、ほとんどの子どもたちが好きです。
「甘くておいしいんだよ~と言うだけではなく、腸(お腹)を元気にしてくれる食べ物なんだよ」と子どもに伝えると、より一層さつまいものおやつに関心をもってくれるでしょう。
さつまいもは、子どもと一緒に楽しめるおやつ作りです。

さつまいもおやつは、栄養満点!

1 体に、栄養たっぷり
・食物繊維
・ビタミンC

2 安心・安全たっぷり
・柔らかくて、幼児でも食べやすい。
・アレルギーが少ない。

3 食育で心も体も元気
・食材に触れる。
・調理の楽しさを知る。
・さつまいもおやつ作りは、コミュニケーションや協力のきっかけができる。

〈炭水化物〉(でんぷん)
エネルギー源。
加熱すると甘みが増し、食べやすくなる。
〈カリウム〉(約380~480mg/100g)
体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や血圧調整に役立つ。
〈食物繊維〉
・水溶性*血糖値が上がるのを押さえ、コレステロールの吸収を抑える。
・不溶性*便のかさを増し、腸を刺激して排便を促す。
→ 腸内環境改善・便秘予防
〈ビタミンE・Bカロテン・ポリフェノール〉
抗酸化作用があり、細胞の老化防止や生活習慣予防に期待できる。
〈葉酸〉(約49g/100g)
赤血球の生成を助け、妊娠期や成長期の子どもに大切な栄養素です。
〈ヤラピン〉
さつまいも特有の成分です。
皮の近くにあり、皮をむいた時に白いミルクのようなものが出ますね。あれです!
腸のぜん運動を助け、食物繊維と一緒に便秘解消をサポートします。
〈ビタミンC〉(約25~29mg/100g)
コラーゲン生成を助け、美肌や免疫力アップ。でんぷんに守られているために、加熱しても壊れにくい。
〈カリウム〉(約380~480mg/100g)
体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や血圧調整に役立つ。


子どもだけでなく、大人にも大切な栄養がいっぱい!

ママ
ママ

さつまいもの栄養って、すごい!
美肌にいいなんて聞くと、ママも食べよう!
子どもが食べるだけでなく、大人にもとっても大切な栄養素が多いことがわかりました。
ぜひ親子で、さつまいもおやつパーティーしなくっちゃね。

さつまいもの栄養を活かすおやつ

・皮ごと食べる→ ヤラピンやポリフェノールを丸ごと体に取り入れる。
・蒸す・焼く → ビタミンCが壊れにくく、甘みが増す。
・油と合わせる→ BカロテンやビタミンEの吸収率がアップする。

★さつまいもの自然な甘みを生かし、砂糖を控えめにするといいですね。
市販のおやつとの違いを味わわせましょう。
★さつまいもは「おやつ」だけでなく「主食の補助」になる食材であることが分かりますね。
★子どもと一緒に、友達と一緒に楽しみながら食べることで、より栄養価が高くなりますね。

さつまいもおやつ簡単レシピ

1 さつまいもボール
〈材料〉さつまいも中1本(約200g)・牛乳大2・砂糖大1~2・バター小1
〈作り方〉
・さつまいもを輪切りして柔らかくなるまでゆでるか、レンジで加熱
・熱いうちにフォークなどでつぶして、牛乳・砂糖・バターを加えて混ぜる。
・一口サイズに丸める。
・トースターで軽く焼く。

★子どもは砂場でお団子作りをしている要領で、楽しんで取り組みます。

2 さつまいものポシェット
〈材料〉1のさつまいもボールを利用
抹茶・きなこ・ココア(これは3色にしたければで、なくてもいい。)
バナナの輪切り・マシュマロ・栗の甘露煮
〈作り方〉
・ボールにする前に、3等分してココア・抹茶(ヨモギの粉)・きなこなどを混ぜ込む。
・ラップの上にボールを乗せて、平たく伸ばす。
・バナナ・栗の甘露煮・マシュマロのいずれかを乗せてラップで、茶巾絞り。

★自分で中に入れるものを選ぶことができるので、子どもはより意欲的になります。

3 簡単大学いも
〈材料〉さつまいも1本(約250g)・サラダ油大1・砂糖大1・みりん大・しょうゆ小1/2
・白ごま適量
〈作り方〉
・さつまいもを皮ごと乱切り、水にさらして灰汁を抜く。
・耐熱ボールに入れ、ラップして約3分半加熱。
・フライパンに油を敷き、さつまいもが軽く焼き色がつくまで炒める。
・砂糖・しょうゆ・みりんを加えて、全体にからめる。
・仕上げに、白ごまをふる。

★大学芋のように、揚げないから、油はねの心配が少ないです。

4 小学生いも(このネーミングは、大学いもよりも簡単だから)
・さつまいもを洗って、ラップにくるみ、電子レンジで5~6分。
・さつまいもの大きさで加熱時間は変わります。
・一口大に切り、180度の油でカラリと揚げます。
・はちみつをからめて、黒ゴマをちらす。

5 さつまいもスティック
・さつまいもを棒状に切って、トースターで焼くだけ。
・好みにより、仕上げにグラニュー糖をまぶす。

6 さつまいもチップス
・皮ごと薄く輪切りにする。
・ポンポン油に入れて、カラリと揚げるだけ。
★油に入れる時は、やけどに注意!

7 さつまいもの蒸しパン
〈材料〉さつまいも・ホットケーキミックス・砂糖・サラダ油・牛乳
〈作り方〉
・さつまいもを小さくキュービック状に、レンジで加熱しておく。
・ホットケーキミックスを既定の量・作り方で生地を作る。(袋に書いてあるものを参照)
・アルミカップに、生地をスプーンですくって入れる。
・その上に、さつまいもの角切りを乗せる。
・蒸す。

★7別名 田舎ケーキ
ホットケーキミックスではなく、小麦粉を使ってもいいのです。


8 もっとも簡単焼き芋
〈作り方〉
・一晩、丸ごとさつまいもを塩水につけておく。
・取り出したら、水分がついたまま、クッキングペーパー、さらにラップで包む。
・レンジ500Wで2分、さらに200Wで10分
・お芋の大きさにより、200Wを延長。
★ラップを外す時に、やけどに注意!
・カラッと焼き色を付けたいならば、オーブントースターで少し焼きます。

おいもパーティー

子どもたちみんなで楽しめるお芋パーティー!
〈材料〉さつまいも マーガリン お塩
〈作り方〉
・さつまいもを薄く輪切りにして、水にさらして、その後水分を切っておく。
・ホットプレートに、バター(マーガリン)を伸ばして、輪切りのさつまいもを並べる。
・蓋をして、楽しみに待つ。
・蓋を開けるときには、みんなで呪文!湯気と共に、いい匂い!!
・各自、紙皿にとってお塩をふる。

ママ
ママ

「先生!うちの子が帰ってくるなり・・・」
「今日のおやつは、めっちゃ美味しかったと言ったのですが」
「いったい、どんなおやつだったのですか?」

おやつが、さつまいもをホットプレートで焼いて、塩を振っただけのものだと知って、ビックリママ。
「家でも作ってみましょう!」

さつまいもおやつ作りのポイント

1 おやつ作り・子どもには簡単な作業を!

子どもにおやつ作りに参加させるには、子どもでもできる簡単な作業を明確にしておきましょう。

1「皮をむく」
包丁をつかわなくても、ざっと表面を擦ってきれいにしたらいいのです。
皮が残っていても、栄養があります。食べても大丈夫!
汚れが気になるようならば、アルミホイルを丸めてタワシ代わりに使えばきれいになりますね

2「切る」
包丁を使う時には、必ず大人がそばでサポートしましょう。
おいもを半分に切り、まな板にぴったり置くと安定します。
『猫の手』という包丁の使い方を教えましょう。

3「丸める」
クッキングに慣れていない子どもも楽しくできますね。
砂場でお団子をつくる要領で、色々な形になってもOK!

4「飾り付ける」
ゴマを振ったり、甘露煮の栗を乗せたり・・・これも大切な作業です。
子どもの感性で、自由にできるといいですね。
さつまいものおやつを活かす様々な食材にも関心をもたせましょう。

2 おやつ作り・安全な取り組み

〈包丁の扱い方
おいもが安定しないと怪我をします。
食材が安定したところで包丁を使わせましょう。
『猫の手』で包丁を使うことを教えると子どもたちは理解しやすいです。

〈いろいろな調理器具を利用
ピーラーやおろし金、アルミホイルだって利用できます。
経験の違いや発達段階に応じて、安全に楽しくできるような配慮が必要です。

〈やけどに注意〉
おいもは、なかなかさめません。
熱いものは、さましてから調理しましょう。
おいもだけでなく、ホットプレートの蓋を開けた時の湯気などにも気をつけたいです。
おやつ作りで、気持ちはハイ状態。落ち着いてできるような環境を作りましょう。(周りの物を片付けておくなど)

3 おやつ作り・作業を分担・協力


おやつ作りの過程を理解
クッキングは、ワクワク感がいっぱい。
でも怪我をしては、楽しくありません。
包丁で指を切ったり、やけどしたりするとそれ以降のクッキングに引っ込み思案になります。
決して慌てない・無理をしない・落ち着いて・協力して・安全にというキーワードを子どもたちに理解してから開始しましょう。

自分が頑張ったところは、「できた!」の実感と満足感
命を繋ぐクッキング。
おやつ作りでもその一端を体験したということは、大きな自信につながります。
しっかり、その頑張りを認めてあげましょう。

さつまいも登場の絵本

1 『さつまのおいも』(中川ひろたか・村上康成/童心社)
土の中で暮らすおいもたちが、子どもたちと綱引きをする。
ユーモラスな展開に、運動会で綱引きを経験したり芋ほりをした後の子どもたちには、より共感できます。
2 『おおきなおおきなおいも』(赤羽末吉/福音館書店)
幼稚園の実践記録が元になった絵本。
子どもたちの想像の中で、おいもの遊びがダイナミックに展開。
夢が広がる遊びに盛り上がります。
実際に、保育の中での制作遊びやおいものおやつ作りの場面も満載で、保育者にも参考になる内容です。
3 『おいもさんがね...』(とよたかずひこ/童心社)
「おいしいともだち」シリーズの一冊。
リズミカルな言葉、やさしい絵で小さい子どもにも親しみやすいです。
4 『やきいもするぞ』(村上康成/童心社)
秋の楽しみな「焼きいも」がテーマ。
おいものいい匂いがしてくるような絵で、食べたくなりますね。
5 『ばばばあちゃんのやきいもたいかい』(さとうわきこ/福音館書店)
ばばばあちゃんシリーズの一冊。
みんなで楽しいやきいも大会の様子は、幼稚園や保育所の子どもたちの共感を呼び、人気の絵本。
6 『いもほりバス』(藤本ともひこ/すずき出版)
バスに乗っていもほりに出かける楽しいお話は、遠足に対する子どもたちの期待感が高まります。

さつまいも・遊びへの展開(幼稚園・保育所)

〈ポテトチップスやさんごっこ〉
・年長組が、自分達で作ったおいもチップスを、小さいクラスのお友達に食べさせてあげます。
・年長児は、クラスのみんなと役割分担そして協力。
・小さいクラスのお友達がきたら、テーブルに案内して、おいもチップスを出します。

★おいもチップスは、当然保育者と一緒に作りますが、他のごっこ遊びと同様、できる限り子どもたちの思いが活かされるようにしてあげたいですね。
★食べ物を扱いますから、衛生面・安全面に対しての配慮が必要です。
★主体的な遊びを通して、自分達で食べる時のマナーや子ども同士の関わりのルールを身に付けることになりますね。

保育者
保育者

ただのお店屋さんごっこと違い、本当に食べることのできるお芋チップスを扱ったことで、子どもたちの意欲もすごいです!
自分達の知識をできる限り活かして
・園のまわりの地図づくり
・お店屋さんのコスチューム
・カフェの飾りつけ
・お金(紙に描いたお金や落ち葉)のやりとり
・お客さんへの言葉がけ

遊びは盛り上がり、子どもたちは笑顔いっぱい。お腹いっぱいになりました。

〈芋ほり〉
ただ掘って、経験画を描いて終わりでは寂しいです。
もっともっとおいもと遊んでみましょう。
・お芋の分類 → 大きさで分類(大・中・小・怪我したお芋)
・お芋を並べてデザイン → グランドに並べて大きな絵を描いてみましょう。

〈制作遊び〉
・経験画  → 芋ほりを思い出して
・いも版画 → スタンプ遊び → 年賀状作り
・人形作り → 秋の木の実、木の葉を組み合わせて

★秋の自然物と組み合わせて、より創造的な表現にしたいです。

〈表現遊び〉
・リズム遊び・焼き芋グーチーパー♪
・手遊び・食いしん坊のゴリラ

まとめ

秋の味覚さつまいもは、子どもたちに季節感を味わわせることに最適な素材です。
市販のお菓子に比べ、アレルギーが比較的少ないということで、みんなで楽しむことができますね。
もちろんお家で、親子で作っても楽しい。
「ママもね。幼稚園に行っていた頃焼き芋パーティーしたのよ。」
「焼き芋グーチーパー♪知ってるよ。」
どんどん会話が弾み、親子で過ごす時間がもっともっと楽しくなりますね。

保育の活動にもおすすめです。
本物を扱うことは五感を養い、体験教育となり、豊かな感性が育つでしょう

生きる力は、まず食べる喜びから。
ぜひお子さんと、コミュニケーションを豊かに。
さつまいものおやつ作りを一緒に楽しんでみましょう!

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