幼児にはたくさんの癖があります。
爪噛み同様、鼻ホジリは、衛生的にもよくない。
なおさら人前で、ホジったものをパクッ!なんて・・・
絶対にやめさせたいと悩んでおられるママたち、効果的な対処法はありますよ。
幼稚園教諭として38年間、さまざまな幼児の癖に悩む保護者の相談を受けてきました。
現在、保育者養成短大の非常勤講師をしていますが、
ある時、一人の学生に対して「あの人いつも鼻ほじって、食べてるよ~」という噂を聞きました。
大学生になっても、しているんだ!という発見。
子どものうちにやめさせたいですよね。
鼻ホジホジの原因をさぐって、ママにもできるやさしい対処法をお伝えします。
鼻ホジリの原因

1 鼻の中が気になる。
花粉が飛んだり、風邪ひきさんが増えたりして、鼻の中が気になる季節が来ましたね~
鼻が乾燥したり、鼻水が出たり、鼻づまりになったりして、鼻に違和感が出てきました。
大人ならば、ティシュを使って解決。
でもティシュを上手に使えない子どもたち。
そんな時、ティシュの代わりになる便利なツール・・・それは指 ! なんです。
ママが「やめてー」と言っても、上手に指で鼻ホジホジしちゃいますね。
2 鼻くそが取れた時の気持ちよさは、クセになりそうです。
お子さんが一生懸命に鼻をほじくって、鼻くそが取れた瞬間のあの満足そうな顔!
「ママ、見て~」と、とってもうれしそうな顔なんです。
ママが「ちょっと待って!それ、どこにつけるのー?!」と慌てたっておかまいなし。
鼻くそは、洋服できれいに拭いてしまい、鼻ホジホジは終了。
3 暇だと、手が勝手に動いて・・・
テレビを見ていたり、ママがキッチンでお料理を作っている姿を見ていたりする時
お子さんは、なんか暇だな~という気持ち。
気がつけば、指は鼻の穴探検に出かけ、指はシャベルのごとく鼻くそをホジホジ。
4 ママの反応がおもしろい!
子どもは、鼻くそが汚いとは思っていません。
だって、自分の体の中から出てきたものだから、、、
見事に取れた鼻くそをうれしそうに、ママの目の前に出したら
「いやー、やめてー」とママは顔をそむけたり、つけられるのを阻止したり。
お子さんは、このママのリアクションがおもしろくて仕方がないのです。
5 鼻くそ、ついでに食べちゃうのは、なんとなく~。
なんとなく、暇だし、鼻くその持って行き場がない。
「ママの洋服に、その鼻くそをつけないで!」と言われたら、パクッと自分の口に入れることが簡単なのです。
〈鼻ホジリの原因をまとめてみると〉
・鼻くそがたまったり、鼻水が出ていたりして、鼻の中に違和感がある。
・鼻の中がかゆい。乾燥している。
(アレルギー性鼻炎や風邪などで、鼻の中の粘膜が敏感になっている。
・鼻くそが取れた時の爽快感が、癖に。気持ちよさが、鼻ホジ行動を強化。
・退屈、刺激がない時に、なんとなく~。無意識に、指が鼻の中に。
・鼻くそを食べるのは、退屈。「つまらないから」「なんとなく~」
・まわりの人の注目を集めたい。叱られるのも、笑われるのも、おもしろい。
鼻ホジリをやめさせる対応
できたらやめてほしい鼻ほじりとパクッと食べちゃう行動。
大した害はないものの、これが癖になったら困る。
簡単にやめさせる方法はないかしら?
ママができるやさしい対応は
1 叱らずに、気づかせる。
お子さんの指が鼻の穴に入っていたら、そっと手をはずす。
「お鼻が、気持ち悪いのかな?」と優しく声掛けしましょう。
お子さんが、退屈でやっていたのならば、ハッと気づくでしょう。
もう癖になって、いけないなぁと思っているお子さんは、ちょっと恥ずかしくなって
鼻ホジリをしないようにしようと思うでしょう。
「ダメ!」「汚い!」というように、強く叱ると、お子さんの心が傷つくだけです。
今度はストレスからもっとひどく鼻ホジリするようになり、逆効果です。
気をつけましょう。
2 鼻のケアを整える。
・鼻水が出たら拭く。多ければ吸引。
・鼻くそがこびりついているようならば、綿棒できれいにしてあげるといいですね。
・鼻のかみ方を練習させる。
小さいお子さんは難しいかもしれませんが、出たらきれいに拭くという習慣化が大切です。
・乾燥する季節は、加湿をしましょう。
鼻の違和感がなくなれば、鼻ホジリも減ります。
3 手持無沙汰を減らす。
外で思いっきりボール遊びや砂遊びをしている時、室内でもレゴブロックで創作あそびをしている時には、鼻ホジリをしている子どもはいませんよね。
つまり鼻ホジリをやめさせるには、手の仕事(遊び)を増やしてやるのです。
指を暇にさせない!これが一番です。
4 鼻ケアの仕方を練習する。
「ティッシュマン!出動!!」
でも、ティッシュを鼻の穴に突っ込んではだめですよ。
お茶の懐紙を使うようなつもりで、お作法です。
丁寧に、やり方を教えましょう。

こうすると、きれいにできますよ~〉
お子さんと楽しみながら、やってみましょう。
例:ティッシュを4つ折りにしましょう。
これを指に当てて、鼻の入り口をソーっと押さえて
鼻水や鼻くそを取ります。
終わったら、ティッシュをきちんと丸めて
ごみ箱に捨てさせましょう。
かしこまってやると、子どもはおもしろがってやるから不思議。
ママも思いっきり、まじめな顔をしてやるといいですよ。
5 鼻を傷つけないように、爪のお手入れを。
なかなか鼻ほじりの癖は治るものではありません。
少しずつ減少していくことを期待したいですが、まずは鼻の粘膜を傷つけないように
爪をきれいに整えてやりましょう。
鼻の粘膜を傷つけると、そこから体液が滲んで、鼻くそになります。
気持ち悪いから、さらに鼻ほじりをしてしまう。
悪循環ですね。
6 食べちゃう場合は、食べ物でないことに気づかせる。
食べそうになったら「これは、ばっちい!」「食べ物じゃないよ。」
食べそうになったその時をねらって、
鼻くそをティシュに乗せて、お子さんに見せてください。
どんなに、汚いか。
どんなに気持ち悪い物体かを伝えてください。
目に見えないばい菌やごみが、たくさん混ざっているかをイメージさせて、
ティシュごと、ごみ箱に捨てさせましょう。
6 鼻炎やアレルギーの可能性があるならば・・・
鼻水や鼻づまりは、苦しいです。
それがきっかけとなって、鼻ホジリをすることになります。
小児科や耳鼻科で相談、必要に応じて鼻の違和感がなくなるように治療してもらいましょう。
放置していたら、どうなる?
1 鼻血が出やすくなる。
いつも鼻の中をいじっていたら、鼻の粘膜が傷ついてしまう。
ちょっとの刺激で、鼻血が出るようになる。
2 感染症にかかりやすくなる。
手や指には汚れ(細菌・ウィルスなど)が付着している。
鼻ホジリにより、鼻の穴から、体の中に、細菌などが侵入する恐れがある。
本来、鼻毛は、空気中のほこりや細菌などが体の中に入ることを防いでいるのだが、
鼻ホジリにより鼻毛の機能が低下してしまう。
3 人間関係に歪みが出てくる恐れがある。
鼻ホジリをしていたら ”汚い” と受け止められる。
鼻ホジリをした手とはつなぎたくないとか、一緒に遊ぶのは嫌だと言われてしまうかもしれない。
実際にそんな子とは、物の貸し借りすらしたくないよという子どもがいましたよ。
鼻ホジリあるあるエピソード
幼児の鼻ほじりの癖は結構あるものですね。
「やめさせたい」気持ちは大きいのですが、子どもの気持ちになって対応していくと案外おもしろくて、気が楽になりますね。
私が幼稚園に勤めていた時の子どもたちです。
1 幼稚園の先生の連絡帳に
家庭への連絡帳には、その日の子どもたちの出来事を書いてパパやママに知らせてあげます。

〈私の鼻ほじりを先生に見られちゃった!〉
先生が絵本を読んでくれていた時、
私はそのお話は何度も聞いていたし・・・
ちょっと退屈~
と思いながら、つい鼻をホジホジ~
そのことを、先生がばっちり見てました。
みんなの前で注意はされなかったけれど、
連絡帳に書かれて、ママにお知らせ。
帰ったら、ママが「恥ずかしいわ」と言っていた。
そんなに恥ずかしいことかな?
Bちゃんも時々しているのに・・・
子どもなりに鼻ホジリは、あまりよくない行動だと気づき始めたのですね。
この時が、やめさせるチャンスかも・・・
でも、友達もしている事実。
子どもの心は揺れ動いています。
2 ギャ~鼻血が出た!
ある時、遊んでいた子どもの中から、「きゃー、先生!Mちゃん、鼻血~」
慌てて行ってみると、Mちゃんの鼻から、血がたらたら~
子どもはよく鼻血を出すものですが、どうもMちゃんは自分で鼻ホジリをしていて
鼻の中にできていたカサブタが破れたらしいのです。
その後、子どもたちには鼻の中が気持ち悪くても、自分で鼻ホジリをしないようにと
注意しました。
3 鼻くそはどこに捨てる?
鼻ホジリの副産物は、鼻くそ!

〈見たよ~〉
Rくんが、鼻ホジリをしていました。
見事に、鼻くそ取れたみたい。
その時、先生から集まりの合図。
慌てたRくんは、鼻くそをテーブルの下につけちゃった!
子ども達と接する時に、果たしてこの手はきれい?と思うことがあります。
子どもたちと触れ合うときに、上手に自分の汚れた手を、私の保育着につけてしまうことを私は知っています。
鼻くそは、お口の中でもなく、きちんとティシュに包んでゴミ箱へを
伝えることが大切ですね。
4 鼻くそは粘土細工と同じ
まさかと思いますが、子どもにとって自分の体から出てきた鼻くそは、汚いものだと思っていません。ペットと同じ感覚。
だから、鼻くそをいつまでもコネコネしたり、丸めたり。
時には、「先生!これ見て!」と、得意そうに私の目の前に持ってきて見せてくれる子どももいました。
でも、それを的当てみたいに、指ではじいて飛ばしてほしくない。
やはり、周りが嫌がるような鼻くその始末をしないように指導したいですね。
5 鼻かみ練習大会
風邪ひきさんが増えてくる冬は、クラスのたくさんの子どもたちは鼻水ずるずる~
この鼻水をきれいにしておかないと、乾燥したら鼻くそに変身してしまうのです。
それが鼻の中の違和感になり、自然に鼻ホジリにつながってしまいます。
鼻ホジリに移行しないうちに、クラスでは、鼻かみを上手にする練習をしていました。
みんなですれば、怖くない。
ティッシュを鼻に当てて、「片一方ずつ、やさしくシューンってするよ」
なかなか片一方ずつというのは難しいのです。
両方一緒に鼻かみをすると、中耳炎を起こしてしまう恐れがあります。
両方一緒にして、鼻水がティッシュからはみ出てしまったり。
でも、少しずつ上手になってきます。
誰が上手に鼻かみができるようになったかな?
鼻かみを上手にすることに意識がいって、鼻ホジリを忘れてしまう子どもたちでした。
まとめ
鼻ホジリは、大小差はあれども、ほとんどの子どもが経験しています。
うちの子だけではないのです。
しかし、社会の中で生活していくためには、鼻ホジリは早めにやめさせたいと思いますよね。
本人がそれほど罪悪感がないだけに、叱ることはNG。
この記事では、やめさせるための援助の方法をいくつかお伝えしてきました。
ママでもできるやさしいものばかりです。
やはり、衛生面や仲間関係を考えるとできる限り早くやめさせたいです。
とはいえ、子ども自身は、それほど深刻に考えていない。
エピソードに登場する子どもたちも明るいです。
鼻ホジリをやめさせるには、気楽な気持ちで楽しく!
これが大切です。
そして、社会の一員として生きる一人の人間として、衛生面などにも意識させ、鼻ホジリをやめさせたいですね。
がんばっていきましょう!

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