【保育】作って遊ぶ簡単アイデア・材料は身近なものでも創造力はアップ

あそび

雨が降ったら、外でエネルギー発散できないから、ちょっとイライラの子どもたち。
熱中症アラーム発令!お天気なのに、なぜ外で遊べないの!と不満たらたらの子どもたち。
これからの季節は、外遊びができない日も多く、エネルギーをどう発散させようかと保育者やママやパパは悩みますね。

でも大丈夫。
身近な材料で簡単に作って、さらに楽しく遊ぶことができる制作ならば子どもたちは充実した時間を過ごすことができますよ。

私は、幼稚園勤務38年間。
さらに現在は、保育者養成短大で保育者の卵に「こどもと遊び」を指導しています。
大した準備もなく、環境(材料や道具など)を準備してあげれば、子どもたちは喜んで取り組んでくれます。
この記事では、家庭でも簡単に作って遊べるようなものを集めてみました。
どうぞ参考にしてくださいね。

身近な材料を使った制作が人気の理由

制作遊びをしたいと思った時に、まわりを見回せば、廃材はそこにあります!
・コストがかからない。
・手に入りやすい。(100円ショップで買える)
・子どもの想像力・創造力が広がる。

・物を無駄にしない。(SDGs)

「作る→遊ぶ」という活動で、子どもはとっても満足感を味わうのです。

身近な材料

〈ストロー〉
・軽いし、簡単に切ることができる。
・カラフルできれい。創作イメージが膨らむ。
・曲がるストローは作りたい意欲を刺激する。
・弾力があり、セロテープなどで接着も簡単である。
・先の扱いには注意が必要。

〈割り箸〉
・丈夫である。水にも強い。
・長さの調節は、コツをつかめばハサミで簡単に切ることができる。
・長短を生かせば、いろいろな構造物が楽しめる。
・輪ゴムなどで、接続が可能。ただし技術力は必要。
・先端の取り扱いには注意が必要である。

〈牛乳パック〉
・防水効果で水遊びにも使える。
・縦方向はつぶれにくく、中に詰め物をして箱にすれば大きな造形を目指すことができる。
・切るといろいろな形を作ることができ、造形意欲が増す。
・裏・表を使い分けると制作の幅が広がる。
・アレルギーの安全対策として、しっかり洗浄が必要である。

〈空き箱〉
・いろいろな大きさの箱を利用すれば、構成力が高まる。
・パッケージのデザインを生かすと、より楽しいものになる。
・保管するにはかさばることが難点である。

〈包装紙〉
・厚さ・大きさ・デザイン・強度が様々であり、造形に応じて利用できる。
・日ごろから、~に使えそうという目的を持って集めておくといい。

〈ボタン〉
・デザイン・大きさ・色が豊富である。
・飾りとしてだけでなく、絵画の素材やアクセサリー作りを楽しめる。
・小さい子どもの誤飲には、要注意。

〈ポリ袋〉
・軽く、サイズも様々。
・水を使っても大丈夫。
・大きなものを被って遊ばないよう、注意が必要。

〈トイレットペーパーやラップの芯〉
・サイズに応じての造形が楽しめる。
・トイレットペーパーはハサミで切ることは子どもでもできるが、ラップの芯は大人の手助けが必要である。カッターの取り扱いに要注意。

〈紙コップ〉
・なんといっても防水です。
・サイズ・色が様々なので、創作意欲が高まります。
・はさみでも切りやすいため、年齢が低くても使えます。
・使用済みの紙コップを使うならば、きれいに洗って乾かしておきましょう。

★まだまだ身近なところに廃材はたくさんあります。
いつ子どもたちが「~を作りたい!」と要求しても、すぐに取り出せるように保管しておくことが大事ですね。(廃材箱に分類して入れるなど)
一種類の廃材だけではなく数種類のものを組み合わせることで、作りたいものを作るために工夫する力がついて、目的に応じた遊びに繋がっていきますよ。

試行錯誤の時間・作りながら遊ぶ・作ったもので遊ぶ

1 作りながら学ぶ。
作って終わりではありません。
子どもの制作は、大人のようにきちんとした設計図はありません。
大まかに、ここにこんなのがあったらいいなぁ~という程度です。もちろん子どもの頭の中には、
すばらしい完成図ができているはずです。


〇まずは、自分が想像している形に、適当な廃材(材料)を使って構成していきます。
どの材料を選べばいいか。そこから子どもの思考は、パワーアップ。
・途中思うような形にならなことも・・・
「どうしてかなぁ?」
「違った材料に変えてみようか?」
「うまく動かないよ。何が悪いんだろう?』
・ある程度できたならば、遊んでみます。
「あれっ?こっちが取れた!」
「ここは、かっこいいだろ~」

★自分の頭の中の設計図に近づけるために、あーでもない、こうでもない。
この試行錯誤の時間がとっても大切なんですよ。
この試行錯誤の時間により、子どもたちは自分の作品に対しての愛着は高まっていきます。
だから、安易に大人は手出しせずにね。

2 遊びながら学ぶ。
〇できあがった作品で遊んでみます。
がんばって作ったのだから、自信満々に遊びます。
でも・・・
「あれっ?ここが動かない」とか「もっと速く動いてほしいな~」
時には「ここが取れそう~」「壊れそうなところがある」
「Aくんみたいに、もっとかっこよくしたい!」
子どもの頭の中は、もっと上の作品めざしてフル回転!

★遊びながら、友達の作品を見ながら、もっといいものを作り上げようとさらに試行錯誤。
この時間が、子どもたちにとってはとっても大切なのです。
大人は、がんばって作り上げたことをしっかり認めてやりながら、ここでもっといいものにするには・・・と、助言をしてあげてもいいですね。

安全面・準備のポイント

身近にある材料だから(大人にとっては、見慣れていてなんていうことはない)と、安心しないでください。
それぞれの材料には、危険性が潜んでいることを知って使わせましょう。

・割り箸やストロー・モール  → 長いものや先が尖っているもの・・・目やのどを突いたりしない
・割り箸       → 木のささくれ・・・刺さらないように
・硬い紙や牛乳パック → 切る時・・・はさみの扱いに注意
・ボタンや切った部品 → 誤飲・・・・口に入れない
・牛乳パックやスチロール容器 → アレルギー反応・・・きれいに洗って、しっかり乾かしたもの

★大丈夫だと思っていても、扱い方によっては、紙でも手を切ります。ギザギザになった部分で怪我します。
どこに危険があるか分かりません。
・大人は、材料や道具類の安全性を確認してから使うようにさせましょう。
・子どもは、自分が使いたいものを見つけられずにテキトーに選ぶことがあります。
できれば、材料をきちんと分類して、その中から選ぶようにさせたいですね。
・発達や経験の差から、はさみの扱いに慣れていない子どももいます。そんな子どもには、はさみの持ち方から教えてやるといいです。自由に切っていいもので、まずは慣れさせましょう。

廃材で作ったアイデア10選

空き箱

〈いないないば~〉
8個の小さな箱を、パタパタと折りたたむようにセロテープでつなぎ合わせただけです。
写真のように、簡単な絵をマーカーで描きました。
赤ちゃんが目の前にいるかのように、「いないないば~」

〈カメラ〉
空き箱が本体で、レンズの部分にはトイレットペーパーの芯を使用しています。
被写体に合わせて、レンズは出たり入ったりするところまで表現しました。
でも一番の工夫は、シャッター!
折り紙で小さな箱を作り、ジャバラ折りでつないで上下できるようにしています。

〈水族館〉
空き箱が水槽になりました。
いろいろなお魚を紙に描いて、上から糸でつるしています。
糸を引っ張ることで、お魚さんは泳ぐみたいに動きますよ。

〈プラネタリウム〉
箱は、光を通さなければどんなものでもいいのです。
箱に千枚通しで穴をいくつも開けました。
周りは、夜空のように青色。ロケットも描いて貼っています。地球も描きました。
中にライトをつけたスマホを入れたならば、小さな穴から光がもれてお星さまみたいです。
部屋を暗くしたら、もっと効果的。
千枚通しの扱いには気をつけてくださいね。

トイレットペーパーの芯

〈アイスクリームやさん〉
トイレットペーパーに、アイスクリームをイメージした色紙を貼りました。
割り箸で持ち手を付けたら、本物みたい。
アイスクリームやさんごっこに発展しましたよ。

〈パクパク人形〉
トイレットペーパーの芯に切れ込みを入れて、顔を表現。
毛糸の髪の毛をつけたら、一人ひとり違った人形になりました。
割り箸を後ろにセロテープで取り付け、上下に引っ張ることで、人形の口はパクパク動いて
お話遊びを楽しみました。

紙コップ

〈人形〉
紙コップに目や口を描いただけ。
それでもお話遊びは弾みます。

〈クイズカップ〉
紙コップを重ねます。
下のカップに文字を書いておきます。
上のカップに穴を開けて、出てきた文字を読んでいくと、お話遊びの始まりです。

モール

〈動物人形〉
下のワンちゃんは、2本のモールをひねって形を作りました。
その上に、毛糸をグルグル巻いて出来上がり。
怪獣やいろいろな動物を作ったら、動物園の出来上がりですね。

ボタン・モール

〈アクセサリー〉
お裁縫には使えなくても、制作遊びには、ワクワクの素材です。
色とりどり、いろいろな形、大きさ・・・
好きなボタンを選んで、アクセサリーを作りました。
本物みたい!
アクセサリーごっこになりますね。

ストロー・牛乳パック

〈竹とんぼ〉
本当は、羽の部分は竹を削って大変です。
でも、牛乳パックを切って羽にすれば、とっても簡単!
持ち手も、ひごでなくてストローで十分です。
はじめは難しくても、練習したら高く飛ぶようになりますよ~

〈ストロー人形〉
ストローのいいところは、曲げることが簡単です。
特に、曲がるストローを使えば、人形の関節部分の表現ができますね。

紙・綿

〈ゲーム遊び〉
youtubeで見たゲームのキャラクター作りです。
好きなキャラクターの絵を描いて、中には綿を入れ、周りをセロテープでコーティング。
本物そっくりに満足でした。

〈スクイーズ〉
今、女の子に大人気のスクイーズ。
このフワフワ感がストレス発散になるらしいです。
中に手芸綿を入れて、セロテープでコーティングしています。
いろいろなキャラクターを作ってみるといいですね。
下の写真は、自分で考えた『めろジョイ・スクイーズ』だということらしいです。

〈メモ帳づくり〉
最近、メモ帳が流行っています。
ただ紙を重ねて、ホッチキスで止めただけ。
それでも表紙に工夫が見られます。
字を書くことは、小学性になることへの憧れですね。

〈着せ替え人形〉
なりたい自分の表現ですね。
一人の女の子が、いろいろなシーンできれいな洋服を選んで着せ替えを楽しんでいます。
台紙はラミネーター用紙。
人形はセロテープでコーティングして、後ろにはセロテープをくるっと巻いて両面テープのようにしているから、繰り返し貼ったりはずしたりすることが可能です。

作って、遊んで、育つ能力

身近な材料を使っての制作でも、それを遊びに使うことで、子どもの能力はぐーんと伸びます。
ここでは、小学校入学を前にした年長児(5歳児)の発達についてお伝えしますね。

1 論理的思考の芽生え
年長児は、「どうしてこうなるのかな?」を考え始める時期です。
制作遊びでは
・どこを短くしたら(長くしたら)速くなる?
・こんなふうにしたら、倒れなくなる。
・どんな形が強くなるかな?  など

作りながら遊びながら、自分の作品に手を加えてより良いものを目指します。
改良する楽しさを味わうこともできますね。

2 試行錯誤する力の発達
「うまくいかない」→ 「直す」→ 「試す」ができるようになります。
制作遊びでは、この流れが自然に・・
・車がまっすぐに走らない → タイヤの向きがねじれていた!→ まっすぐに
・タワーが倒れる → 支柱を強いものに変えたり、増やしたりしよう。
・竹とんどが飛ばない → 牛乳パックの羽のねじれが違っている → 回し方も速く、練習しよう!

3 空間認識力の向上
立体をイメージして作ることが上手になってきます。
・立体の家やビルを作る。
・車の構造(エンジン・ブレーキなど)まで考える。
・迷路づくりを複雑に考える。

制作遊びは、図形・構造の理解に関係し、小学校の算数につながってきますよ。

4 協同性・コミュニケーション力の発達
年長児になると、友達と一緒に何かをすることを楽しみにします。
大きなものを作るには、当然、友達と協力したり役割分担したりすることが必要になります。
・役割分担 → 材料集め・設計のアイデア・組み立て・飾りつけなど
・意見を出し合う → 友達の意見に共感
・出来上がったもので遊ぶ → 遊び方のルールの共有

制作遊びは、協力・意見交換・折り合いをつけるなど人間関係をスムーズにするための力を育てる絶好の場です。

5 自己肯定感の向上
自分で考えて「できた!」という思いは、達成感を強く感じさせ、さらに自信が次なる目標に向かわせます。
・難しいものでも、やってみようという意欲をもつ。
・失敗しても諦めずに、何度でやり直す。
・完成した作品に満足し、大切に扱って遊ぶ。

この経験は、ちょっと不安に感じている小学校の学習にも意欲的に取り組もうとする気持ちを芽生えさせます。

6 社会性の発達
制作したものでの遊びが高まるにつれ、ルールを守って遊ぶことも大切になってきます。
・ゲームをするための順番を守ったり、みんなが楽しめるルールを作ったりする。
・競争遊びで負けても、諦めずに挑戦する。
・危険な使い方をしない。

制作中はもちろん、完成したもので遊ぶという活動の流れの中では、当然いさこざが生まれたりします。しかし、みんなが楽しめるように遊び方を考えることは社会性の発達に直結します。

まとめ

制作遊びは、単なる「ものづくり」ではありません。
「どうしたらうまくいくかな」を考え、友達と協力したり試行錯誤しながら、時には意見の食い違いからいざこざが起きたりします。
そんな経験をしながら完成までたどり着き、そして遊ぶということは、小学校につながる力を大きく育てます。

〈制作遊びで育つ能力〉

・「こんなもの作りたいな~」・・・想像力・論理的思考・空間認識
・完成したものを目標として・・・・集中力・創造力
・様々な道具の扱い方 ・・・・手先の器用さ
・作るのも、遊ぶのも試行錯誤 ・・・問題解決力
・友達と協力した。・・・・・協同性
・頑張って作ったよ!・・・・・・・自己肯定感


これらの能力は、ゆったりとした時間たっぷりの材料・そして困難にあっても諦めずにがんばることで、育っていくのです。
もちろん大人の励ましや承認の言葉も大切です。
さらに、作品を見せ合う友達の存在も大きいです。

これから梅雨や酷暑に向かう季節。
室内で遊ばざるを得なくなった時に、すぐに準備できて、使って遊ぶことができるような制作あそび
取り組ませてはいかがですか?

簡単アイデアを記事にしました。
ぜひ参考にしてみてください。
子どもたちと作って遊ぶ、楽しいひと時をどうぞ!

コメント

  1. ともみ より:

    3月の投稿を参考に、折り紙とシールでスマホを作ってみました!スマホ本体は娘が大好きなシナモロールの折り紙で、画面のアプリは、これまた娘の大好きなプリンセスの顔が書いてある丸シール(ダイソー)を貼って。背面にはリンゴのシールを貼ってお父さんと同じAppleを表現

    夕飯時になり、食べよー!と声をかけてもおもちゃに夢中で来ない時に「ぷるるるる〜ぷるるるる〜」と着信音の真似をすると
    「はいっ!」と折り紙スマホで出てくれるので
    「あのね〜、母ねぇ夜ご飯作ったんだぁ!だから一緒に食べない??」等、声をかけると
    「うん!いいよー!今行くねー!」と来てくれました(^^)笑

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