【七夕まつり】身近な素材できれいな飾りを制作・星の世界を楽しもう!

未分類
Screenshot

7月7日は七夕まつり。
日本各地で、様々な七夕の飾りが見られますね。
七夕祭りはもともと中国の『乞巧奠(きこうでん)』の行事がはじまりです。
織女星(ベガ)にあやかって、裁縫や手芸の上達を願う祭りでした。
「棚機(たなばた)つ女」の風習があり、織姫は神様に捧げる布を織る女性でのことなんです。

おそらくみなさんがよく知っているのは、天の川で年に一度会う織姫と彦星の「恋の伝説」でしょう。
これらが結びついて、「七夕(たなばた)」という読み方が生まれたと言われています。
「技術の上達を願う日」でもあるのです。

幼児には、七夕まつりの由来を大切にしながらも、これを機会に星の世界にも興味を持たせたいですね。
私は幼稚園教諭を38年間、保育者養成校でも「子どもとあそび」の授業を担当しています。

【幼児向け】七夕のお話

パネルシアターや黒板などに、3つの星を貼ってお話をします。
たった3つしか星は用意しませんが、子どもたちが星の世界にイメージを膨らませやすいよう
静かな環境の中でお話をしてあげましょう。

お空にきれいな二つの星がありました。
一つは赤いおりひめ(織姫)という星
織姫は天の川のそばで、一生懸命に布を織るお姫さま、
織姫がお空のお星さまの着ているものを織っていたから、いつもお星さまたちはキラキラと光っていました。
もう一つの青いひこぼし(彦星)という星。ひこぼしは牛の世話をするまじめな男の子でした。
いつものように織姫が織物をしていると、どこからかきれいな笛の音が聞こえてきました。
天の川のむこうからです。
「あなたは、だあれ?」「ぼくは、ひこぼし」
彦星も、織姫の美しさにびっくりしました。
そうして、二人は仲良くなり、毎日、天の川に来ては仲良く遊ぶようになりました。
しかし、織姫が遊んでばかりで織物をしなくなったため、お空のお星さまの着ているものは、
ボロボロになって光らなくなりました。
彦星の牛も、十分に世話をしてもらえなくなりました。
そこで、織姫のお父さん(星の帝王)は二人に、「もう会うことは許さない!」と怒りました。
引き離された二人は、再び仕事をするようになりましたが、織姫は彦星に会いたくて、いつも泣いていました。さすがにお父さんは、織姫がかわいそうになり、これからもちゃんと仕事をするならば
1年に1回だけ、7月7日の夜に会ってもいいよと許してくれたのです。
それが七夕の夜。
ただし、この日に雨が降ったら、天の川の水がいっぱい流れてきて
2人が会うために橋を渡してくれるカササギが飛んでくることができません。
その年は2人が会うことはできず、来年まで待たないといけないのです。

だから私たちは七夕の日に、織姫と彦星が会えるように、
短冊(たんざく)に願いごとを書いて、竹に飾るのです。
そして自分の願いも叶いますようにって、お願いするんです。

ロマンチックで、ちょっと切ないお話ですね。
ちなみに、織姫は「こと座のベガ」、彦星は「わし座のアルタイル」っていう星です。
七夕の夜、空を見上げてみるのもステキですよ☆

【幼児】七夕飾りの制作

折り紙や身近な素材で、色とりどりのきれいな飾りを作りたいですね
日頃からとっておいたきれいな包装紙やリボンなども使ってみましょう。

保育者
保育者

子どもたちに自由に飾りを作らせてみるのもいいですが、
1 天の川
2 織姫と彦星
3 長い飾り 
4 立体的な飾り 
5 身近な廃材などを利用した飾り
というテーマを子どもたちに与えてみると、目的がはっきりして、
目の前にあるたくさんの素材から、いろいろと工夫して制作を楽しんでいましたよ。

天の川作り

用紙を折りたたんで、両側からハサミで切り込みを入れていきます
切り込みの間隔が広いと、うまく広がらない。
間隔が狭いときれいですが、広げる時に大変な苦労があります。
集中してハサミを入れないと、パチン!と切り落としてしまう。
でも何度でも挑戦です。

こーんなに長く伸びるよ~と大喜び!

織姫と彦星

折り紙を扇のように折り、円形にくっけたもの。
接着はを使った方がきれいですが、早く仕上げたい気持ちの時には、両面テープやホッチキス使用での接着がいいですね。

紙皿を半分に折りました。
髪の毛に毛糸を使っています。
織姫の着物には、以前、絵の具の浸し染めをした和紙を使いました。
簡単な人形ですが、ひと手間ランクアップされたものです。

土台は、紙コップ
周りに折り紙を貼り、スズランテープで着物。
可愛い表情にできました。

トイレットペーパーの芯に、折り紙で折った織姫と彦星。
折り紙の人形をぶら下げるよりも、立体的になり存在感がでます。

短冊だけというよりも、織姫・彦星を飾ると、願い事がより一層叶うかも・・・

長い飾り

長い飾りが風にゆれてきれいです。
友達との協力の姿も生まれます。
他のクループと長さ比べもあって、より意欲的になります

スズランテープや紙テープを使えば、一気に長いものになります
ただ屋外に飾る時は、紙で作ったものは引っかかって破れることがありますから、要注意です。

スズランテープを引っかからないように、何箇所かモールで縛って、丸にしていました。
かわいい飾りになりましたね。
もっとも折り紙を輪にした、輪つなぎにしてもいいですよ。

紙を折りたたんで、一面に絵を描き、両端を切り離さないように切る
こんなにいろいろな長い飾りになりました。
子どもたちも広げてみて、びっくり!
今度は~にして切ってみようと、挑戦は続きます。
ハサミの技術がいりますが、慣れるとイメージを膨らませて大喜びです。

立体的な飾り

天の川と同じ作り方ですが、はじめに紙を三角に折ってから切り込みを入れます
両側から一つずつ折り込んでいきます。
両面違う色の折り紙を使ったので、とってもきれいな色の飾りになりました。

紙皿で作った飾り、天の川のジャバラでスイカなど、自由です。

ストローに糸を通して構成しました。
曲がるストローを利用すれば、もっといろいろな形に挑戦できます。

昔ながらの提灯です。
中に画用紙を丸めて芯を入れると、明かりがついたようできれいです。
この芯がないと、提灯は、ぶら下がっている間にダラーんとなりますよ。

折り紙をハートにして、長くつないだ飾りもきれいです。

身近な素材を使って

右の宇宙船は、紙コップを2つ接着し、さらに切り開き、飾り付けました。
金銀にはアルミホイルなどを使うといいですね。
ビーズの飾りつけもきれいです。

ラップの芯を利用したロケットです。
窓にアルミホイルやセロハンを貼と宇宙ロケットらしくなります。
両側に羽根を付け、スズランテープでジェット噴射です。

保育者
保育者

みんなで、ささのはさーらさーら♪と歌いながら
飾りつけをしていく子どもたちの姿は、かわいいですね。
とっても若かった頃、私はちょうどこの七夕まつりの直前に失恋をしたのです。
織姫と彦星のせつない恋の話に、自分の体験が重なって、思わず子どもたちの前で
涙がホロリ・・・
びっくりした一人の男の子が
「先生、どうしたの?」
4歳の子どもに向かって、私は悩みを打ち明けました。
「だいじょうぶだよ。先生、僕が彼を見つけてきてあげる!」と、なんとたくましい言葉。
私は、4歳の男の子の励ましに、すっかり元気になりました。(笑)

なつかしい思い出ですが、七夕の行事は、人の心をやさしくさせるのですね。

【幼児】七夕まつりの遊び

〈プラネタリウム〉
厚紙に千枚通しで穴をいっぱい開けます
3色くらいのセロハン紙を重ねます
下から強い光を当てると、その小さな穴を通して、たくさんの光が天井に映し出されます。

子どもたちには床に寝転がってもらい、部屋を暗くした上で、この簡単プラネタリウムをすると
天井が夜空に早変わりします。
静かな音楽をかけて、織姫と彦星のロマンチックなお話をしてあげるといいですね。

〈星の国の遊び〉
広い部屋に、マットや平均台、跳び箱を並べて、星の国を構成
ブルーシートを天の川に見立てて、平均台を渡って遊びます。
お星さまのお面でも付けると、気持ちはお星さまになった気持ち。
平均台の両側から渡って、出会ったところでじゃんけんポン

まとめ

昔から受け継がれてきた七夕まつり。
日本国内あちらこちらに、めずらしい七夕飾りがありますね。
行事の由来も、織姫と彦星のロマンチックなお話を始め、
技術の向上を願うものであったり・・・様々です。

子どもたちのやさしい心を育むためにも、みんなで、ゆったりした気持ちで笹飾りを作りたいですね
制作や飾りつけで、友達と教え合いや協力の姿も見られます。
それぞれにお願い事を短冊に書いていく時は、本当に素直な心になるものです。
(だから、お誕生日のプレゼントとは違うお願い事にしたいですね。)

広大な星の世界に夢を広げていくような七夕まつりにしたいです
きれいな七夕飾りを作って、
今夜も、たくさんの星の中から、お気に入りの星座を見つけてみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました