0~3歳の人見知りは、成長のサイン!ママの悩みを取り除く関わり方

問題行動

表情も豊かになりかわいらしさが増してきた我が子。
でも、おばあちゃんが来られて抱っこしようとしたら大泣き!
せっかく孫の笑顔を楽しみにしてくれていたのに・・・
最近は、パパや保育所の先生にまで、顔を見たとたんに「ギャ~」と泣く始末。

私の育児、間違っている?
私にだけしがみついて離れないから、何もできない。
どこにも行けない。
うちの子みたいに、他の子もこんなに人見知りするのかしら?
お母さん、悩んでしまいますね。

私は保育の世界に長くかかわり、多くの子どもたちを見てきました。
夜泣き同様、人見知りも、子育てのはじめにぶつかる大きな壁で戸惑います。
でも、これは人間として成長しているからこその行動です。
この記事を読んで、お子さんとの関わり方を考えてください。
お母さん!悩まずに、不安を軽くしてくださいね。

人見知りは ”成長の証”

人見知りは、きちんとした理由があるのです。
お母さんを困らせているのではないのです。

〇脳の発達と共に ”知らない人を区別できるようになったサイン” です。
生れて、視力や聴力が不十分な時には、誰に会っても抱かれても安心の環境ならば赤ちゃんは泣きませんね。
生命が保持されているならば
快適な環境であるならぱ
赤ちゃんは、不満を表現しません。
しかし、少しずつお母さん以外の人を見分けることができるようになれば、お母さん以外の人に抱かれたならば 「ぎゃ~!」と泣き叫びます。
「人を見分けること」=脳の機能が発達してきたということですね。

安心できる人=お母さん を認識している証拠です。

〇多くの子どもが通る自然な発達段階なのです。
      ↓
だから、お母さんは悪くない!・・・罪悪感をもたなくていいのです。
むしろ我が子の成長を喜びましょう。

人見知りが強い子どもの特徴と背景

慎重な気質(ビッグファイブ)の慎重性や内向性が強いお子さんです。
これは、遺伝も関係していますね。
持っている気質がすべて表出するわけではありませんが、やはり何かあった時に、人見知りという行動になって、お母さんを困らせることになりますね。

環境の変化に、とっても敏感なお子さんですね。
お子さんが持っている気質にも関係しますが、お子さんが予期しない周りの変化があれば不安を感じて、それを知らせることが「人見知り=泣く」ことになってしまうのは当然のことです。
つまり、環境を大きく変えなければいいということですね。

初対面にエネルギーを使いやすいお子さんです。
これは、性格だとも言えます。
決して悪いことではありません。
エネルギーを使わない・・・気を使わない人との関りならばいいので、対処法はあります。

発達に応じた人見知りの特徴

0歳後半~1歳前後

顔の識別能力が発達してきた。→ 「知らない人」が分かった。
つまり、人の顔の見分けがつくようになったということ。
喜ぶべき成長ですよね。
お母さんとの愛着が深まり、”離れたくない”という気持ちが強まる。
お母さんは、自分にとっておっぱいをくれたり、おむつを替えてくれたりする大好きな人だということが分かったのですね。
お母さんに限らず、一番養育に関わってくれる人の存在も大切です。
      ↓
    抱く・抱っこ・しがみつきという行動で表現
      ↓
特定以外の人とのかかわりは、不安で嫌・・・人見知りしてしまう。

1歳~3歳

自我の芽生え → 自分で選びたい、遊びたいという気持ちが強くなる。
つまり、自分の思いを主張し始めたということ。
ただ受け身ではなく、主体的な姿がちょっと芽生えてきたのですね。

はじめての場所や初めての人に対しては、不安な気持ちを持つ。
まだまだ、先のことを予測することができません。
大人でも初めての場所や人に対しては引っ込み思案になってしまいますから、仕方がないことでしょう。

・すぐには動かず、様子見をしていたいという時期である。
これも先のことがどうなるか分からないから不安ということ。
でも様子を伺って、大丈夫そうならば行動するという成長が見られますね。

お母さんができる ”人見知りサポート”

  1. 「見ているだけ参加」OK!
    いきなり、お子さんを知らない人(初対面の人)の前に出さないこと。
    まずは緊張しない距離で、見ているだけでOKだとしましょう。
    お母さんの膝の上から、見ているだけだと安心して、次の段階に移りやすいですね。
  2. 初めての場所や場面は、事前に予習しておくことも効果はありそうです。
    「今日はこんなところに行くよ。楽しいよ」と事前に話をしておくと、心づもりができて緊張が和らぎます。
    これから行く場所や会う人について話をしておいたり、写真や動画を見せてあげることも
    子どもなりにイメージができて安心でしょう。

  3. お母さんは、”安全基地” として、常にそばにいてあげるといいです。
    子どもが抱っこをせがむのは、安心したいからです。
    求められれば、抱っこも効果的です。
    「お膝から降りて!」と無理に離すよりも、まずは安心することを優先した方が、初めてのことには早く慣れるでしょう。
  4. 挨拶は、”できたらいい” くらいのスタンスで、きちんとできるを目指さない。
    泣かなければいい。→ ちょっと笑顔が出るといい。→ 挨拶ができたらいい。
    → 触れ合いができたらいい。
    無理に言わせることは、逆効果になりますよ。
    挨拶しないでモジモジしている子どもには、はじめはお母さんが代わりに挨拶すればいい。
    または、手に持っているぬいぐるみにしてもらえればいいのです。
    「見て学ぶ」ことも多いです。
    成長するとともに、自然にできるようになりますよ。
  5. お母さんが、子どもの知らない人ととっても仲良しにしている様子を見せる。
    お母さんが親しくしているならば、この人はいい人なんだ、安全な人なんだと子どもは思います。
    その安心感が、自分も少し触れ合ってみようかという無後押しをしてくれるかもしれません。
  6. 小さな成功体験を積ませる。
    とにかく慣れることが一番です。
    ・目を合わせる。
    ・手に触れる。
    ・おもちゃなど、手に持っているものを渡せる。
    どれも立派なはじめの一歩です。
    こんなことの小さな積み重ねが自信につながり、人見知りも少なくなります。

目からうろこの人見知りの真実と対応

〈同志社大学赤ちゃん学研究センター・准教授松田佳尚先生の実験から〉
・人見知りが始まる前の生後数か月の赤ちゃんと
 人見知り真っ盛りの生後半年以降の赤ちゃんで実験
・お母さんと全然知らない人の顔の画像をモニターに映す。
      ↓
赤ちゃんは、どちらの顔を見ている?
      ↓
仮説*赤ちゃんは知らない人の顔を見るのは怖いから、母親の顔しか見ていない?
      ↓
実証*人見知りの赤ちゃんは、お母さんと知らない人の顔を同じくらい交互に見ていた!
   人見知りの前の赤ちゃんは、お母さんの顔ばかり見ている。
      ↓
結果*人見知りの子どもは、実は興味があるから知らない人の顔をみている。
   人見知り以前の子どもは、身近な人しか認識できない。だから、お母さんだけを見ている。

〈人間は視線を合わせることで、コミュニケーションをするようになった唯一の動物〉
人見知りとは、他者への興味が芽生えると起きるものです。
脳が発達したことで、世界には母親以外の人がいることを認識し、他者を知りたい、その顔を見たいと思うようになります。
その結果、人見知りが始まるのです。
人見知りが強い子どもほど、相手の目を集中して見ています。
それだけ、知りたいという気持ちが強いのです。
ただ脳が未熟であるため、目を見つめることで起きる(脳のへんとう体が反応して)
恐怖や緊張がわき上がります。

それが、人見知りの泣くという行動になったのです。
しかし、脳の前頭前野がその恐怖心を押さえられるようになると、目を合わせても
緊張や違和感を覚えなくなります。
さらに親密な関係になると、見つめることで信頼や愛情を感じることになるのです。

     

〈試してみましょう!〉
人見知りが始まった子どもは、お母さん以外の人に興味をもち、見ようとしている事実があることが分かりましたね。
それならば、
お子さんが不安に感じている相手に対して
お母さんが、とっても親しみをもって話をしたり、笑いあったりしているのを見たら
お子さんもその人に対しての不安や緊張がなくなるのではないでしょうか。

「ママの仲良しの人なんだ」
「それならば、大丈夫だね」
人見知りは、軽くなるでしょう。
実験から確証を得た対応の仕方です。
どうぞ、お試しください。

人見知り、やってはいけないNG対応

  1. 子どもを無理やり前に押し出すこと。
    無理やり背中を押されたことは、記憶に残ります。
    人見知りが、悪化する恐れも!
  2. 「なんで、ご挨拶ができないの」
    「なぜ、きちんと前を向かないの?」など、子どもがぐずぐずしていることを責める。
    子どもにとっては、プレッシャー。
    よけいに固まってしまいそうです。
  3. 「ほら、見てごらんなさい!Aちゃんは、しっかりしているでしょ」と、他の子どもと
    比較する。

    自己肯定感が下がります。
    子どもは、どうせぼくなんて・・といじけてしまうかも。
  4. 「あなたが、ぐずぐずしているから・・・お母さんは恥ずかしい。」と責任転嫁してしまう
    子ども自身、できない自分を恥ずかしがっているのです。
    それ以上責めてしまうと、ますます引っ込み思案になりますよ。

人見知り・先輩ママから、お母さんへアドバイス

子ども一人ひとり個性があります。その日によって、気分も変わります。
大人だってそうですよね。
だから、できない日があっても当然なのです。

お母さんも案外、小さい時には人見知りされていたのではないですか?
それならば、きっとお子さんの気持ちが分かるのではないでしょうか?
だからこそ、我が子はそうあってほしくないと思うのかもしれないですが、、、
完璧な対応をするよりも、(誰のためにしてほしいのか?)
子どもが安心して過ごせる雰囲気をつくってあげる方が、人見知りという壁を乗り越えていけるためには早道かももしれませんね。

今日はできなくても、明日はできるかも・・・くらいの心もちでいましょう!
お母さんが安心して過ごしていれば、子どもも安心しやすくなります。
少しずつ、少しずつ人見知りの壁を越えていきましょう。

お母さんは悪くない。
お子さんの性格に合った関わり方を知って、

人見知り対応すればOKですよ。


Y先生
Y先生

〈A子ちゃんの変貌の様子〉
私が4歳児クラスを担当した時のこと
とってもかわいらしく、おとなしいA子ちゃんがいました。
保育者や友達の話が理解できないわけではありません。
でも、自己主張はまったくしませんでした。
いつも静かで・・・
卒園までの2年間、A子ちゃんが発した言葉は「はい」の一言だけ。

そのA子ちゃんは、小学校、中学校、高校、大学、結婚、出産の機会のたびに
「先生、私は~しています。」
「合唱部に入りました。」など、報告のお手紙をくれました。

そして、40歳になった時に「幼稚園を作りたい!」と言ってきたのです。
そして、たくさんの人の支援を集めて、ついに幼稚園を開園したのです。

今、幼児期のA子ちゃんを思い起こせば、いつも母親の陰に隠れていました。
A子ちゃんの代わりに、お母さんがすべて話をしてくれて、A子ちゃんは発言の必要がなかったのです。
確かに、人見知りが強い子どもでしたが、お母さんの陰に隠れていながらも
自分の思いをしっかりもっていました。
そして、おとなしかったA子ちゃんは幼稚園をつくるという夢実現してきたのです。

子どもは、表に出さなくても、内面はいろいろ葛藤したり悩んだりしたりして
「自分らしさ」を確立していくものなんですね。
いつ、自分らしさを発揮するかは分かりませんが、じっくり見守ってやりたいですね。

まとめ

人見知りは、大なり小なり誰にでもある行動です。
問題行動ではないですね。
いわゆる ”個性”と捉えてはどうでしょうか?

無理に治す必要はありません。
”安心できる環境” があれば、時期がくれば自然に治ると思いますよ。

お母さんが、お子さんの人見知りをどう考えているか?
それによって、お母さんのお子さんへの関わり方は変わってくるでしょう。
お母さんは、あまり気にせず、
この人見知りの行動を、お子さんがこれから人間関係を広げていくきっかけとして捉えれば、
伸びしろがとっても大きい ”人見知り” となるでしょう。

人見知りという行動が、”自分の世界”を広げていくためのきっかけになるといいですね。

この記事の人見知り同様、夜泣きも脳が未発達であるために起きる行動です。
しかし、お母さんを悩ませてしまいます。
夜泣きの真実と対応については、こちらをどうぞ!
      ↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました