『ひらがなが書けないんです!もう少しで小学校に上がるのに・・・』という悩みは、とても多いです。
小学校就学前になると、それまでは遊んでいたらいいと思っていたママやパパ、おばあちゃんたちまでが心配してしまう。
でも大丈夫です!
発達の段階や家庭環境によって、個人差はとても大きいからなんです。
小学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんがいて、そばで教科書を音読している環境にあれば、当然、幼児でもひらがなに対して興味をもってくるものです。
早い、遅い気にしないでください!
大切なことは”書けるようになる”ことよりも”文字に興味を持つこと”なんです。
私は38年間幼稚園教諭をしていました。
12月の終わりまで、まったく「ひらがな」が書けなかった子どもが、1月になってクラスで
カルタ遊びをしたら、「えー!一番たくさん取ったね」という成長の姿をいっぱい見てきました。
そのわけは、サンタさんからもらったカルタで、お正月にいっぱい遊んだからなんです。
お正月という家族が集まって過ごす機会が多くなる特別なひと時に、子どもが自然にひらがなに興味を持つ方法をお伝えしますね。
ひらがなを覚えるおススメお正月の文字あそび
カルタ遊び(昔ながらのカルタ)
お正月前になると、たくさんのカルタが目につくようになりますね。
まずは、絵札と文字札がセットになっている定番カルタはいかがですか?
これならば、おじいちゃんおばあちゃんだって、遊び方がわかります。
・読み札を何度も聞くことで、言葉(音)と絵・文字が結びついていきます。
・まず並んだたくさんの絵札から、一枚を一生懸命に目で追って探します。
→ たくさんあるなぁ。全部違う形をしているよと、ひらがなの形に興味をもちます。
・取った札を手に取り、札の右上の丸の中の文字を見て、「これが、〇っていう字なんだね」
→ 絵と字を見て、自然に覚えていくのです。
★ ひらがなを覚えさせるのではありません。遊んでいるうちに、自然に覚えてしまった。
これがBestな覚え方ですね。

カルタ遊び(オリジナルのカルタ)
カルタを手作りしてみましょう。
子どもたちは自分の好きな物には、とっても興味をもちます。

・家族の写真カルタ
・好きな食べ物カルタ
・子どもたちの知っている動物カルタ
・好きな遊び
・好きなお菓子など
・・・・まだまだありますね。
・トゥントゥントゥンサフールに登場するキャラクター札ならば、あっという間に完成。
また、これならば大人との勝負には、絶対に勝因あり!
・作りながら、これが ”ねこ” の ”ね” だね。
→ 生活の中で関わりのある事物の言葉と文字が結びつき、自然に身に付いていきます。
★手作りの段階で、上手に絵に表現できない子どももいますが、「これは~なんだね」と確認をとってあげるといいです。
★実物を文字の横に並べて描くと、物と文字が一致して理解が進みます。
★文字は、大人が書いてあげましょう。
ひょっとして自分が書きたいという子どもがいれば、自分で書かせたらいい。
ただ、読めないほどの文字になったら、そばに大人が正確にきれいに書いてください。

日頃から、身の回りの事物に対して、~という名前があることを意識させておくといいです。
とくに、自分の名前に使われている文字と同じ文字が使われている物には、関心が大きく、他の文字よりも早く覚えますよ。
幼稚園から帰る道で、自分の名前と同じ文字が使われている看板探しなど
子ども達は喜んでやっていましたよ。
ひらがなビンゴ
ビンゴは、知っている子どもも多いと思います。
カードに数字がランダムに並び、それに穴が開くようになっていますね。
ひらがなビンゴは、数字のかわりにひらがなが書いてあります。
遊び方は、通常のビンゴと同じです。
読み上げれた文字を自分のカードの中から探して、見つかったら穴を開けます。
縦・横・斜め‥すべて穴が開いたら『ビンゴ!』
このカードは、大人が作ってあげてくださいね。
・自分のビンゴカードの中から、文字を探す。
→ 一つの文字だけでなく、たくさんの文字の中から見つけようと一生懸命になる。
→ 視覚的にひらがなを覚えられる。
・ビンゴカードの穴が開いてきて、最終的にビンゴ!はうれしい。
モチベーションが爆あがりです。
・家族みんなですることで、とっても盛り上がる。
→ 文字遊びが、楽しいものだとイメージする。
★ひらがなは『書く』ことよりも、『見つける』ことの方が簡単で易しいです。
★まずは、たくさんのひらがなに触れることから始め、少しずつ分かってきたという成功体験を
積み重ねるといいですね。
文字さがしゲーム
身の回りには、文字がいっぱい溢れています。
何気なく見ていたものを意識させてみましょう。
ゆったりとした時間に行ってみましょう。
・お部屋の中で、”あ”のつくものを探してきて!
・”に” がつく食べ物を、キッチンから探してきて!
→ 生活の中の物には、名前がすべてついていることが分かります。
→ 物は文字と結びついて、それを表現するためにはひらがなを書きたいという思いが芽生えます。

★ゲームを始める前に、大人が意図的に物を準備してたくさん置いておくと、遊びは盛り上がります。
すぐに終わったら楽しくないですよね。
★部屋の中だけではなく、散歩中に見えるものをひらがなで表現してみたり、看板の文字を見つけると楽しいです。

〈保育の中での文字探し遊び〉(もちろん家庭でも)
小学入学前までには、せめて自分の名前だけは・・・
そんな時には新聞紙を広げて、
「自分の名前の文字を探してごらん」と文字探しゲームをしていました。
「さとうの ”さ” あった!」と見つけた文字には赤丸をしていきます。
慣れてきたら
「ママの名前は、見つけられるかな?」
「お友達の名前も見つけてごらん」
大きなフォントの文字ならば、ハサミで切り取って並べてみたり、
楽しい遊びに発展していましたよ。
子ども達がひらがなに関心をもつこと間違いなし!
ひらがなに興味をもつコツ
1 正解よりも、楽しい!ことが大切です。
間違えても否定しないで、頑張っていることを認めてあげましょう。
もちろん楽しい間違えはみんなにも有りうること、楽しい雰囲気を作っていきましょう。
「よく見つけたね。」
「その発想は、おもしろい!」
「〇〇ちゃん、さっきは1枚しか取れなかったのに、すごーい!今度は3枚も取れた。」
その子なりのがんばりを認め、肯定的な声掛けをしてあげましょう。
2 競争よりも ”協力”を重視する。
ひょっとしたら自分は1枚も取れないかもという思いが強いと、カルタ遊びに抵抗をもち
遊びに入ろうとしないことがあります。
そんな時には、勝敗は個人戦ではなく、数名の協力型ゲームにするといいです。
カルタも、「ママとぼくチーム」「パパとお兄ちゃんチーム」「おじいちゃんと妹チーム」など
取った札を合計して、勝敗を決めるのです。
そうすれば、1枚も取れなくたってゲームに参加できます。
一緒に組んだ人への応援で、仲間意識はとっても高まります。
一人でドキドキしながら参加するよりも安心感があり、遊びへの集中力が高まりますね。

〈保育の中でのグループ対抗カルタ遊び〉
大きめのカルタを手作りします。
部屋の真ん中にその絵札を並べて、グループ編成した子どもたちは円形に絵札を囲みます。
グループでは順番を決めておき、絵札を取りに行く人以外は応援団。
絵札を見つけることができないでいるチームメンバーに
「あそこ!あそこにあるよ!」と札の位置を教えたりします。
一回ずつ順番通りに、札を取りに行く人は交代です。
勝敗は、グループで取った札の合計。
「1位は、~チーム」「2位は、~チーム」と発表で盛り上がる遊びですよ。
チームの友達が札をゲットしたら、「よく頑張ったね~」と肩をたたき
例えお手付きをしても、「ドンマイ!」
友達関係がとっても高まります。
3 子どもの ”好き”を文字と結びつける。
子どもは興味のあるものならば、吸収力はすごい!
トゥントゥントゥンサフールのキャラクターの名前が、大人はなかなか覚えられないのに
4・5歳児がスラスラと言える姿は、そのことを物語っています。
子どもの好きな物が入っている文字遊びをするといいですね。
・車が好き・・・車のカード作り
・動物が好き・・・動物カルタ
・食べ物が好き…冷蔵庫の中の食べ物探し
ビンゴゲームでも、穴が開くと「子どもの好きな物の名前」が出てくるような配置に作っておくといいですね。
”好きの入口”は、ひらがなへの抵抗をなくします。
4 「書く」練習は、ひらがなへの興味が出てきてからです。
書くことについては、子どもの身体の発達が大きく影響しています。
・鉛筆を持つ指先に力が入るか?
・文字をきちんと書くためには、姿勢も関係します。
このようなことを考えずに、無理やり書かせても、子どもは抵抗を示します。
まずは、
1「見る」「聞く」「読む」ことができてから
2「書く」ことに興味を持ち始めたら
3「書く」ということを意識させましょう。
書きたくなるという気持ちを大切に!
【ひらがなを覚える】なぜカルタ・ゲームは効果的か
〈書くことに必要な能力とカルタ遊びの関係〉
- 視覚・・・絵を見て、何が描かれているか理解する。
→ 読まれた文字の絵札を見つける。 - 聴覚・・・読み札の声を集中して聞く。
→ 何を読んだか理解する。 - 体の動き・・・たくさんの絵札の中から、読まれた内容の物を探す。
→ 見つけたら、即座に手を伸ばして絵札を押さえる。
→ その札をゲットする。
・この3つの力が、ほとんど同時に動くことで、カルタ遊びは成立するのです。
視覚・聴力・体の動きが結びついてこそ、読まれた文字は、子どもの記憶に残ることになるのです。
・さらに「勝ちたい!」「札を取りたい!」という思いの強さが、集中力を高め、
自然に文字(ひらがな)を覚えることにつながるのですね。
だから、ひらがなを書くことだけを教えてもダメということなんですね。
まとめ
お正月は、”ひらがな”との出会いのチャンスです。
ひらがなに抵抗をもっている子どもも、カルタやビンゴなどのゲームをやってみたら
「おもしろかった!」という子が多いです。
やっているうちに「これ、知っているよ」とか「ぼくの名前と同じだ!」という発見。
これをきっかけにして、自分からどんどん文字を探すことになりそうですね。
カルタやビンゴならば、最近のネットゲームが苦手なおじいちゃんやおばあちゃんも
一緒に遊ぶことができます。
日頃、あまり聞いたことがないことわざなど、おじいちゃんから聞いて笑うこともあるでしょう。
お正月という特別な時間に
家族でカルタをして遊んだという楽しい体験は、子ども達の大切な宝物になることでしょう。

ひらがなが書けなくても焦らないで!
お正月に、みんなで笑いながらカルタや文字遊びをして、
【ひらがなはおもしろい】【ひらがなは簡単】という楽しいイメージをプレゼントしてあげましょう。
小学校入学までにひらがなをどのように教えていくか?
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もどうぞ!
↓


コメント