夜泣き!どうしたらいい?新米ママが楽になる目からうろこの対策ガイド

問題行動

深夜に、我が子が泣き出した。
どうして泣き止まないの?
私のやり方が悪いの?と悩んでいるお母さん。

いえいえお母さん!あなたは悪くないですよ。
十分頑張っています。
赤ちゃんの夜泣きは、お母さんのせいではないのです。

私は保育に関わって38年間。
現在は、保育者養成校で保育者を育てています。
子どもの様々な問題行動に対する子育て支援について考えています。
この記事では、夜泣きに悩むお母さんが、少し楽になる夜泣き対策について、
目からうろこの方法も合わせて、お伝えしますね。

夜泣きは、なぜ起きる?

夜泣きは、どの子にも起きる現象で、決してお母さんのやり方が悪いというわけではないのです。
いろいろな条件が重なって、ちょっとしたきっかけで夜泣きを起こしてしまいます。

お母さんになってまだまだ育児に慣れていないと、赤ちゃんの泣き声が心に響いて
・なんで泣くの?病気?
・どこか脳に異常があるの?
・私の育児が下手だから?

不安がいっぱいになってしまいますね。

夜泣きとは?

夜泣きは夜中に突然泣き始める行動です。
・生後3~4か月頃から始まり、1歳半~2歳頃まで続くことがあります。
・理由は、はっきりしません。
・個人差が大きいです。

・だから原因を1つに決めることはできないのです。

でもお母さんには、ある程度、下記のような理由が思いつくのでは?
ただ最近は、夜泣きの仕組みとして目からうろこの原因が解明されてきました。

身体的な理由の夜泣き

お腹が空いた。→ 赤ちゃんならば、おっぱい・・・ミルク飲んだかな?
室内環境は、暑い?寒い?  → 過ごしやすい室温になっているでしょうか?
おむつの状態はどうですか? → 濡れて気持ち悪くない?
歯ぐすり(歯が生える時の口の中のぐずぐず) → 不快感
体調不良 → 発熱・痛みなど

精神的・発達的の理由の夜泣き

昼間の刺激が強かったのでは? → 来客があったりして、はしゃいだり、必要以上に抱っこされたかな? → 緊張がとれていない。→ 疲れている。
分離不安 → お母さんが十分に関わってあげられなかったから、不安に感じている。
生活リズムが整っていない。→ まだ、睡眠サイクルが未熟である。

生活リズムの影響が理由の夜泣き

お昼寝の時間が、いつもより長かった。
・寝る前の環境は、落ち着いていましたか? → パパが遅く帰ってきて、抱っこして遊びすぎた。興奮状態になっている。
生活リズムが乱れている。→ 部屋が明るすぎたり、うるさかったりして、いつもの時間に寝る体制がとれてない。

保育者
保育者

〈お母さん、あなたは悪くない!〉
気をつけていても、いつもとは違う家庭環境になってしまうことがあります。
夜泣きの原因は1つではありません。
いくつもの原因が複合してしまうこともあるし、
特定できないこともある。

夜泣きは ”赤ちゃんの成長の一部”だととらえて
お母さん!罪悪感は持たないでください。

夜泣き・目からうろこの新事実

新米ママを追い詰めている赤ちゃんの夜泣き、その実態を検証し、乗り越えるためのヒントを示してくれる記事があります。

・赤ちゃん誕生時には、本当にかわいいと思った。
・授乳に奮闘。搾乳し、哺乳瓶に入れた母乳はよく飲むが、自分のお乳をくわえさせるとお乳を嫌がって大泣き。搾乳していた母乳を温めて飲ませるが、搾乳が間に合わない。
・搾乳、温める、授乳、搾乳の繰り返しに、ママは疲れ果ててイライラ。
ママのイライラは、赤ちゃんに伝わり、ますます夜泣きはひどくなった。
・かわいい我が子だから・・・仕方ないと自分に言い聞かせて、眠れない夜を過ごす新米ママ。
・さけびたい!
あなたのためにやっているの!いい子でいて!あなたをずっとかわいいと思わせて!

『ママたちが非常事態!?』最新科学で読み解くニッポンの子育て
  NHKスペシャル取材班   ポプラ社 発行

夜泣きの理由は胎児期にあった!

九州大学環境発達医学研究センター・准教授 諸隈誠一先生
〈検証〉
〇お母さんの中にいる胎児を4Dエコーで撮影
・胎児の目が動いていれば起きているか、浅い眠り。目が動いていない時は深い眠り。
・胎児は、ママのお腹の中で、30~40分ほどの長さの浅い眠りを交互に繰り返す。
・浅い眠りの間に数回目を覚ます。
     ↓
★昼夜の環境がないおなかの中で、胎児は細切れに睡眠をとっていた。
昼起きて夜寝るという睡眠リズムとは大きな違いがある。
★胎児は、昼よりも夜の方がよく目を覚ましている。
昼夜の環境のないママのおなかの中なのに、なぜ夜の方が目を覚ましているのか?

〈検証〉
・胎児は、起きている間は体を動かしたり、あくびをしたりなど活動が増え、その分多くの酸素を必要とする。
・胎児が使うのは、ママの血液を通して送られてくる酸素である。
ママの体内の酸素を消費して生きている。
・ママは、日中は活動時間帯であるため、母体は多くの酸素を必要としている。
・一方、夜は寝ているために酸素の消費量は下がる。
     
胎児は母体の酸素消費量が減る夜に、よく目を覚まし酸素を使って活動していた!
★胎児特有の睡眠は、ママに負担をかけないための仕組みだった!
しかし、生まれても胎児の睡眠サイクルは数か月続くため、夜によく目を覚ますという性質が夜泣きの原因であり、ママを困らせていたのです。
生後4、5か月頃には、大人と同じような昼夜の睡眠リズムが発達します。
そうなれば、夜泣きも卒業です。

夜泣きの原因は、未熟な脳で生まれてきたから!

夜泣きをする動物は、人間だけと言われています。
人間に似ていると言われるチンパンジーだって、馬やねずみの赤ちゃんだって夜泣きをしません。
〈検証〉
・人間の赤ちゃんは、生まれた時は脳の重さが、大人の3分の1しかない。
・人間以外の動物は、生まれた時であっても大人と同じ重さで、機能もほとんど変わらない。
・いかに、人間の赤ちゃんは未熟な脳をもって生まれてきたかが分かる。
     
なぜ?
人類の進歩と深い関係がある。
・二足歩行を始める前と二足歩行を始めた人類の骨盤を比較してみると、形が変わり、中央にある穴が小さく狭くなっている。この穴の正体は、赤ちゃんが生まれる時に出てくる「産道」
・人間は、動物界で最も脳を大きく発達させた頭でっかちな動物であり、赤ちゃんがこの狭い産道を通って出てくるためには、まだ脳が小さく未熟なうちに生まれてこざるを得なかったのです。
     ↓
★脳がまだ未熟である時に生まれてきたから、筋力や視力、睡眠のリズムなど基本的な体の機能も未熟なのです。
脳が十分に発達するまでには時間がかかります。それが、夜泣きにもつながっていたのです!

夜泣きを乗り越えるヒント

玉川大学脳科学研究所准教授 佐治量哉先生

〈検証〉
・睡眠中の赤ちゃんの脳波と測定しながら、寝ている赤ちゃんの様子を観察
脳波が乱れて規則性がない時は、起きている状態。規則正しい山の形を刻んでいる時は睡眠中。
・山の形から、深い睡眠か浅い睡眠かが分かる。
      
★赤ちゃんが体をくねらせ、声をあげたから起きたかと思っても、脳波はまだ浅い眠りの真っ最中だった。
乳児は眠っているのに、動いたり、声を出したり、目を開けることがしばしばある。
      
★人間の赤ちゃんがもつ未熟な脳が関係している。
・脳は常に活動。睡眠中も電気振動を発信。
この信号が体に伝わって、睡眠中に体が誤って動いてしまうのを防いでいるのが、脳の脳幹網様体という場所。
・しかし、赤ちゃんは、脳幹網様体が未熟であるために、脳の信号が直に体に伝わり、寝ているにもかかわらず、体が動いたり声をあげたり、目を開けたりするのです。
      
赤ちゃんが泣くのは、おなかが空いたためだと思って、
赤ちゃんが少し動いたり声をあげたりすると抱き起こしておっぱいをあげようとしていませんか?
ひょっとして、まだ赤ちゃんは寝ているのかもしれませんよ。
赤ちゃんが起きたと勘違いして、逆に赤ちゃんを起こしてしまう場合も考えられますよ。

もし眠っているのにたびたび起こされたならば、睡眠リズムの発達が遅れてしまますよ。
それによって、夜泣きがさらに長引いてしまう恐れがあります。

佐治DC
佐治DC

〈佐治先生より〉
夜、寝ている赤ちゃんが動いたり声をあげたりして目を覚ましたように思えても
実は睡眠中であることが多いです。
だから、すぐには抱き上げずに、10秒間、様子を見守ってみましょう!
そうすれば、赤ちゃんが本当に目を覚ましたがどうかが分かります。

お母さんが楽になるための夜泣き対策

原因はいろいろあって、それらを改善すれば夜泣きはなくなる?
そんな簡単なものではないから、お母さんは不安になりますね。

まず赤ちゃんをどうしてあげるかよりも、お母さんが楽になるためにはどうすればいいかを考えててみましょぅ。

赤ちゃんへのアプローチ

〇 寝る前のルーティンを考えて

 お風呂 → 着替え → 授乳 → 暗い部屋に行く → 静かに過ごす など
赤ちゃんが落ち着いて寝る体制になるようなリズム・流れを作っておくといいです。
赤ちゃんの体内時計が整うように、行動させてあげるのです。
あまり静かだと寝ないこともありますね。
子守歌や背中トントンなども、効果的です。

〈静寂は、裏目に・・・ぐっすりノイズは?〉

・テレビやラジオのシャーっというノイズは、赤ちゃんがお母さんの体内にいた時の
血流の音に似ていると言われます。
・赤ちゃんが起きないようにと、静かにするのも逆効果。
無音状況は赤ちゃんがかえって不安に感じてしまうかも。
ぐっすりノイズは、赤ちゃんが「あ~」「う~」と夜泣きを始めようとする時に発する声に、ママが過敏に反応しようとするのを防ぐ役割もあるんですって・・・
・このぐっすりノイズは、寝かしつけから朝起きるまで、連続して同じ音を流すことが効果的。同じ環境をキープが鉄則。

〈ねんねんルーティンを作りましょう!〉

寝る前の行動を手順化することで、赤ちゃんは安心します。
・ママも赤ちゃんが寝てくれるから、楽になり精神的にも安定しますね。

お風呂 → 着替え → 授乳 → 暗い部屋に行く → 静かに過ごす など赤ちゃんが落ち着いて寝る体制になるようなリズム・流れを作っておくといいです。

赤ちゃんに限らず、幼児になってもなかなか寝付けない子どもにも大切な習慣ですよ。
寝る前に、絵本を読んであげるなどを加えるといいですね。

ぐっすりノイズについては、こちらもどうぞ!

     


〇 寝室環境を整えましょう。

光・音・温度・暗めの照明など、一人ひとり違うかもしれませんね。
夜泣きをしなかった時は、どんな状況でしたか?
その時の様子を再現してみましょう。

〈就寝時の最適温度は、大人が肌寒いくらい〉

寒いより暑い方が、不快指数は高い!
・体温の高い赤ちゃんには、暑さは負担が大きいのです。
・背中や頭に汗をかいている時は、暑すぎ!当然、夜泣きに繋がりますね。
20度から22度が適温。しかし、家庭環境によっても違いますから、赤ちゃんの様子をよく見てあげましょう。
湿度の変化が激しい日本。梅雨時期は、エアコンで湿度40~60パーセントに保つようにコントロールしてあげると、赤ちゃんの夜泣きも少なくなりますね。
着衣については、寝返りができるようになるまではおくるみ。その後は掛布団よりも
スリーパーがおすすめだと、先輩ママが言ってましたよ。


〇 昼間の過ごし方を考えてみてください。

気候がよくなってくると、つい公園でお散歩したくなりますね。
でも、大人と赤ちゃんでは体の反応が違います。
外気浴は長すぎなかったかな? (20度から22度の気温がいいですね。)
外気と室温の差が大きくてもよくないです。
適度の刺激はOK! でも興奮するほどでは、夜泣きにつながります。

お母さんとのふれあいはどうですか?
抱っこや添い寝など、赤ちゃんが落ち着くような工夫をしてみましょう。

お母さんが楽になる心もち

絶対に夜泣きをなくす!なんて、完璧を目指さないことが大切。
育児は大変です。予想していないことが突発的に起きます。
なんでもきちんと対応しようとしていたら、お母さんの緊張が赤ちゃんに伝わるのです。
それが、夜泣きを引き起こすきっかけにもなる恐れありです。

自分が大変な時には、パートナーや家族を頼りましょう。
「お願い!10分だけ抱っこしてて・・・」と小さなお願いを遠慮なくしましょう。

お母さんがきつい時には、家事の手抜きもOK。
完璧を目指さないことにもつながりますが、お母さんが精神的にゆったりすることが大切なんです。
お母さんの心がゆったりしていたら、赤ちゃんにもいいリズムが伝わります。
今晩のおかずは、手抜き・・・レトルト・冷凍食品でもいいではないですか?

SNSや育児書には、いいことがたくさん書かれていますが・・・
ただし、あなたの赤ちゃんを想定して書かれたわけではありません。
様々な育児の方法が、子どもの数ほどあるのです。
SNSや育児書の内容を参考にすることがあっても、比較しないことが大切です。

赤ちゃんの仕事は泣くことと言われますよね。
泣いても大丈夫!疲れたら泣き止むでしょう。くらいの気持ちでいましょう。

乳児から幼児にかけて、なかなか眠れないお子さんをもつお母さんへのアドバイスは
      ↓
こちらの記事もどうぞ!

プロの力を借りる

・小児科
・助産師外来
・乳幼児睡眠コンサルタント
・行政の育児相談窓口   など

相談することは、お母さんができない人だからではありません。
赤ちゃんのことを考えての選択です。
赤ちゃんのために、動ける強いお母さんを目指しましょう!

まとめ

かわいいはずの我が子が、悪魔に見えてしまう夜泣き
お母さんはもちろん、家族も、そして赤ちゃんも疲れ果ててしまいます。
みんながイライラして、それが赤ちゃんの睡眠リズムをもっと悪い状況にしてしまう。

私のやり方の何が悪いの?
なんとか夜泣きをなくしたい!
そんな悩みをもって、この記事を読まれたと思います。

一番に言えることは
お母さん!あなたは、がんばっていますよ!
あなたは悪くない!


目からうろこの新事実として
夜泣きは、赤ちゃんの脳の未熟さが大きく影響していたのです。
人類進歩の過程が、赤ちゃんの夜泣きにまでかかわっているなんておもしろいですね。

赤ちゃんが、お母さんの体のことを考えて(?〉起こしていた夜泣き。
夜泣きは、母体に負担をかけまいとする胎児時代の睡眠の名残だったのです。
そう思えば、お母さんの気持ちも少しは楽になりませんか?

赤ちゃんの未熟な脳が発達すれば、自然に夜泣きはなくなります。
個人差は大きくて、2歳くらいまで続くこともありますが、それまでお母さんは完璧をめざすことなく、赤ちゃんとの生活をゆったりした気持ちで楽しんでください。
赤ちゃんは、泣いて「ママ、大好き!」と訴えているのです。

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