落ち着きのない3歳児が変わる!効果的な絵本の選び方と読み聞かせ方

おうち遊び・知育

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3歳児になって、我が子がますますパワーアップ!
落ち着きがない!
元気なことは親としてうれしいことですが、、、
部屋の中を走り回ったり、お兄ちゃんが組み立てたレゴブロックを壊してしまったり。
「ちょっと静かにして!」「落ち着いて、ママの話を聞いて!」
1日中ハラハラしながら我が子を見ていて、疲れてしまいましたねぇ、お母さん。

話始めると気持ちが高ぶって、お母さんの注意なんて聞いていない3歳児。
お母さんの悩みは尽きません。
「どうして落ち着きがないんだろう」という悩みは、3歳児をもつお母さんからたくさん聞かれます。

でも、
落ち着きのない行動は、3歳児の成長の姿からみて、当然のことなんです。
好奇心が爆発し、体を動かすことで安心する。
気持ちの整理がうまくできないから、
自分の思いを言葉で上手に表現しきれないから、ソワソワするのです。

この記事では、38年間の保育者経験のある私が、落ち着きのない子どもをどう変えていったか?
一番身近な絵本を通して「落ち着く力」をつけていった方法をお伝えしますね。

大切なことは、行動を押さえるのではなく、元気さを認めながらも
「落ち着ける力」を少しずつ育てていくことなんです。

なぜ絵本が、落ち着きのなさに効くか

〇絵本は「視覚・聴覚・言語」を同時に使うため、自然と集中力が生まれます。

・視覚・・・子どもが、絵本を見る
・聴覚・・・読んでくれる人(ママ)の声を聞く
・言葉・・・絵本の中の言葉、ママの投げかけの言葉、読んでいる時の「これなあに?」とか
「おもしろいね」など絵本を通して学ぶ様々な言葉ですね。

〇絵本を読んでもらうことは、スキンシップと同じ効果があります。
お母さんのやさしい声は、たとえ絵本の内容が理解できなくても、子どもにとって安心感につながるものです。

〇3歳児は、言葉で自分の気持ちを整理する力が育つ時期です。
絵本の中の主人公が経験する場面を見て、「そうか~ こんな時には、こう言うのか~」なんていう気づきの積み重ねで言語能力は育っていきます。

〈絵本で、落ち着く力を育てるには〉
・子どもの気持ちに添ったカテゴリーの絵本を選ぶ
・お母さんは、読み聞かせの工夫をする。
・生活の中で、子どもが落ち着く方向に導く。

これらを意識して、絵本を読んでいきましょう!
絵本は、子どもの落ち着く力を育てる最適なツールですね。

落ち着きのなさのタイプ別に絵本を選ぶ

お子さんの落ち着きのない行動は、どんなタイプ?

感情の表現が苦手なタイプ(ウロウロ~・ボ~)

〇気持ちの名前を知る本
・いろいろな感情体験があります。
これを言語能力につなげていくためには、こんな気持ちの時には、こんな言葉で表現したらいいんだよと少しずつ言葉を教えていくといいです。

楽しい場面・・・「おもしろいね」「ワクワクする」「ドキドキ」
悲しい場面・・・「かわいそうだね」「しょんぼり」「メソメソ」
怒っている場面・・・「腹が立った」「ぷんぷん」「どうして!」
うれしい場面・・・「ヤッター!」「ランランラン」「にっこり」

まだまだたくさんありますが、絵本の場面と気持ち、そして言葉をつなげて表現するといいですね。

〇登場人物の「怒る・悲しむ・落ち着く・喜ぶ」などを、同じように体験していく本
すべての感情体験を同時にする必要はありませんよ。
本を読んでいて「悔しいね」「ママも悲しい」
お子さんに「どんな気持ちになった?」と、読み終わったお子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。

★絵本を通して、少しずつ自分の気持ちを理解し、表現することが落ち着いた行動に繋がります。

刺激に反応しやすいタイプ(ソワソワ~)

〇ゆったりとした展開の本
ちょっとしたことで気持ちが高まったり、衝動的な動きをしたりするお子さんには、ゆっくりお話を楽しめるようにしたいですね。。
絵だけでも構いません。
お話や絵の展開から、自分なりに内容をイメージしたり膨らませていけるようになるといいです。

〇繰り返しのリズムがある本
3歳児は、繰り返しが大好きです。
次の場面がまた同じ展開になることを期待して、ママがページをめくってくれることを楽しみに待っています。
絵本に集中することで、落ち着いてきますね。

〇絵本がシンプルで、情報量が少ない本
少しの刺激で気持ちが昂るのですから、絵本は単純な色彩や絵が落ち着いたものがいいです。
にぎやかな場面を見れば、同じようにワクワクして、せっかくの落ち着いた気持ちが飛んでいってしまいますから注意です。

★絵本をゆっくりした気持ちで見ることができるようになれば、このことから次の活動にも落ち着いて取り組めるようになります。

体を動かしたいタイプ(ゴソゴソ~)

〇ページごとに動きが少ない絵本
子どもは絵本を見ていると、無意識のうちに体が動いています。
登場物と同じ気持ちになっているのです。
これは決して悪いことではありませんが、普段からよく動いているお子さんには、動くスイッチを入れるものではない方がいいですね。

〇読み聞かせの時間が短い本
あまり長い本だと、お子さんの持続力は続きません。
初めはじっとしていても、途中から体が動き始めたり、キョロキョロし始めたり・・・
パッと読み終わって、「最後までよく読むことができたね。えらいよ。」と認めてあげた方が
お子さんも自信がつきます。

〇参加型の本ではなく、「聞く」中心の絵本
保育の現場では、クラスの子どもたちの気持ちを一つにしたり、後の活動を盛り上げたりするために
参加型方式で絵本をよく読みます。
でも家では、お母さんの読み聞かせをしっかり聞けるような絵本を選んであげるといいです。

★一冊の絵本を最後まできちんと読むことができたという思いは、子どもに自信をつけさせ、絵本好きにしていきます。

不安が強いタイプ(メソメソ~)

〇安心して読むことができる本
子どもたちは冒険ものが好きです。
でも日ごろから、些細なことでおどおどしたり涙が出たりする子どもには、内容が穏やかな安心して読めるものがいいです。
途中、そんな場面があっても「あー、良かった!」とすぐに平静を取り戻させる方がいいです。
こんな子どもたちの動きはそれほど大きくありませんが、体が小刻みに動いたり爪を噛んだりという行動に繋がっています。
ゆったり安心した気持ちで、絵本を楽しめたらいいですね。

〇繰り返しの多い本
次にどうなるかを想像して読めるということは、安心感につながります。

★安心して次の活動が予測できるということは、落ち着いて行動する力を育てていきますよ。

落ち着く力を育てる絵本(カテゴリー別に)

気持ちを言葉にする力を育てる絵本

『どんなきもち?』作・ミース・ファン・ハウト(西村書店)
『どんなきもち?』作・たかいよしかず(大日本図書)

感情をテーマにした絵本です。
「おこってる」「かなしい」「うれしい」「ギョ」など感情をやさしく描いた絵本

・気持ちの名前を知ることで、3歳児は自分の心を整理しやすくなります。
・自分の気持ちを理解すると、行動が落ち着いてきます。
・3歳児は、「言葉」で自分の気持ちを表現できるようになると落ち着くようです。

〈おすすめポイント〉
・感情の言語化が自然に身に着く。
・気持ちなどの切り替えが、スムーズになる。
・読み聞かせの後、落ち着いた行動をとろうとする。

じっとできない子に待つ力を育てる絵本

せなけいこの絵本シリーズ (福音館書店)
『ねないこだあれ』『めがねうさぎ』『おおきくなりたい』『ライオンちゃん』など

たくさんありますよ。
短いストーリーです。
短時間で読めるから、じっとできない子どもに最適です。

・順番・待つ・少しだけ我慢するといった行動は、落ち着く力につながります。
「ルールを守ってね」というより、具体的に絵本の中から学ぶことができたらいいですね。
・絵本の中で待つ場面を読むことで、疑似体験として、自分の行動で待つことの経験につながります。
・最後まで読めたという成功体験の積み重ねが落ち着く力の第一歩です。

〈おすすめポイント〉
・2~3分で読める。
・ページ数が少なく、集中しやすい。
・外出前や忙しい時間でも読むことができる。

静かな時間を楽しむ力を育てる絵本

『しずかによる』ぞうさんかぞくシリーズ 作・ジル・マーフィ(ひさかたチャイルド)
『おやすみなさい おつきさま』作・マーガレット・ワイズ・ブラウン(評論社)

自然や夜を描いた絵本です。
ページをめくるたびに、ゆっくりした世界が広がります。
絵の情報量が少なく、静けさを感じるため刺激を受けることが少ないです。

・お母さんのゆったりした語り口は、聞いているお子さんの気持ちを落ち着かせます。
・風景、自然、夜の時間など、静けさを感じさせる内容は、子どもの心も自然に落ち着いてきますね。
・今から集中して何かをしないといけないとか、夜の寝る前の絵本の読み聞かせに最適です。

〈おすすめポイント〉
・視覚刺激が少なく、落ち着きやすい。
・ソワソワしやすい子どもの気持ちをゆっくり整えてくれる。
・ゆったりした語り口が展開できる。
・読み聞かせの時間が穏やかになる。

安心感を育てる絵本

『ねむねむどうぶつえん』作・つるまいたかし

安心できる世界観のストーリーです。
眠りに向かう動物たちの姿が、子どもの心をゆっくり落ち着かせます。

・落ち着きのなさは、「不安」からくることが多いです。
読み終わって、これからどうなるんだ?と考えるものより「よかったね~」と、ハッピーエンドで
完結する内容がいいです。

・安心するストーリーは、子どもの心をふわっと包み込み、情緒を安定させますよ。

〈おすすめポイント〉

・お母さんの声で安心感アップです。
・ゆっくりした展開で、気持ちが落ち着く。
・寝る前のルーティンに使いやすい。

集中力を育てる絵本

『ぽとんぽとんはなんのおと』作・神沢利子(福音館書店)
『どんどこどん』作・和歌山静子

繰り返しのリズムがあります。
リズムに乗って聞くことで、安心しやすく、集中力もついてきます。

・リズムのある絵本は、言葉の心地よさで子どもの集中力を引き出します。

〈おすすめポイント〉
・言葉のリズムで集中力が続く。
・繰り返しが心地よい。
・読み聞かせが楽しい時間になる。

Screenshot

子どもの心をつかむおススメ絵本

・お子さんが興味・関心をもっている内容の絵本だと、絶対に集中します。
お子さんがどんなことに興味をもっているか、理解して絵本を選ぶといいですね。
・図書館などで、「どの本がいい?」と聞いて自分で選ばせると、お子さんの読みたい本が分かります。
・決して、「その本よりこっちがいいよ!」なんて指図をしないでくださいね。

絵本の読み聞かせのコツ

お子さんに落ち着く力を付けさせるという「絵本の効果」を最大化する方法です。

・読む前に「深呼吸」・・・親子で!
・ページをゆっくりめくって、視覚刺激を減らす。
・声のトーンを一定にする。
・読み終わったら、くどくどと感想を聞かない。
一言「今日の絵本はどうだった?」

〇落ち着く時間に読み聞かせ
読み聞かせの前に、親子で「スーハー」と深呼吸。これで体の緊張が緩みます。
絵本の世界に入りやすくなります。
3歳児は、気持ちの切り替えが苦手なお子さんが多いから、前置きのこの時間は、効果的になります。

〇落ち着く場所で読み聞かせ
お子さんにとって、刺激のない場所を選びましょう。
テレビを消して、部屋中散らかっているおもちゃを片付けて・・・
静かな部屋で絵本を開くことで、落ち着いて絵本を見てくれます。
そして、読む場所を決めたということで、絵本読み聞かせのルーティンづくりになりますよ。

〇読んでいる間は
・大げさに読むよりも、声のトーンを一定にして、ゆっくりめにした方がお子さんは落ち着いて聞いてくれます。
落ち着きのない子は、声の変化に敏感ですから、刺激は少なく。
・安心できるお母さんの声は、絵本の世界の入り口です。
・ページをゆっくりめくって、次のページはどんなかな?と静かな期待で集中力を高めてあげましょう。

読み終わったら

絵本を読み終わったら、お子さんの表情をしっかり見てくださいね。
その絵本がおもしろかったかどうか、声に出して言わなくてもわかるのです。
「はぁ~」とか「・・・フ~」とか息がもれたり、笑顔であったり。
ちょっと落ち着いたかなと思ったら、一言だけ気持ちを聞いてみましょう。
「どんな気持ちだった?」
そのことで、お子さんは心の中のぼんやりしていた気持ちを見つめることになります。
気持ちの言語化が進み、語彙力がしっかりしてくることはもちろん、落ち着く力が育っていきます。
長い会話は不要。
お母さんの短い言葉で十分ですよ。

Y保育者
Y保育者

余韻の時間を大切に!
読み終わったら、すぐに次の行動に移らせず
数秒だけ静かな時間をとりましょう。
絵本を読んでもらった安心感が、
お子さんの体に残って
落ち着きが定着しますよ。

絵本の読み聞かせ習慣化のコツ

保育園や幼稚園では、お帰りの前の時間に必ず絵本を読みます。
子どもたちの気持ちを落ち着かせたり、翌日の登園を楽しみにさせたりする目的があります。
家庭でも、絵本の読み聞かせを習慣化させるといいですよ。

〇読む時間を固定する
・朝 → 気持ちを整えるために → 短い絵本
・夕方 → 今日の出来事から → 感情の整理をするような絵本
・夜 → 安心して睡眠に入るために → 睡眠導入の安心感の絵本
★読む時間を固定することで、落ち着くというルーティンができます。

〇お気に入りを繰り返し読む。
お母さんとしたら、たくさんの絵本に触れてほしいという願いもあり、次から次へとお子さんが知らない絵本を読んでやりたくなりますが・・・
3歳児は、内容を知っているからこそ、何度でも読んでもらって安心したいのです。
お子さんが文章を覚えてしまうくらい、同じ絵本を何度でも読んであげましょう。

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まとめ

3歳児の落ち着きのなさは、決して悪いことではありません。
成長のエネルギーそのものなんです。
また自分の気持ちをうまく表現できないから、心の整理が追いついていないのです。
だから、ソワソワゴソゴソ~、じっとできない。
この姿が、落ち着きがないということになってしまうのですね。

そんな時に、絵本は子どもの心をそっと整えてくれます。
お母さんのあたたかい声に包まれながら、ゆっくりページをめくる時間は
『安心・集中・気持ちの言語化』を同時に育ててくれます。
絵本タイムは、落ち着く力を育ててくれる小さな習慣だと言えますね。

お子さんのタイプに合わせて絵本を選ぶことで、「お子さんに合う落ち着き方」が自然に見つかることでしょう。
そうなれば、毎日のバタバタした育児がグッと楽になると思います。
「絵本の選び方」と「絵本の読み方」が落ち着きのなさを改善するポイントです。

今日、紹介した絵本が、お母さんとお子さんの「落ち着ける時間」を増やすきっかけになればと思います。
たくさんの絵本から、気になる絵本を見つけてくださいね。
この記事は、3歳児の落ち着く力を育てるための方法をお伝えしました。
落ち着きのないお子さんには、発達よりも少し低い年齢の絵本を読んであげた方が集中するようです。
まずは
少し取り組みやすい『赤ちゃん絵本』から進めると抵抗がありませんよ。
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